米携帯スプリント・Tモバイル統合、29日にも合意発表か
米報道
【ニューヨーク=清水石珠実】統合協議中と報じられていたソフトバンクグループ傘下の米携帯電話4位スプリントと同3位TモバイルUSが、早ければ29日にも合意を発表する可能性が出てきた。欧米メディアが27日、相次いで報じた。
米ブルームバーグが関係者の話として報じた内容によると、合意内容でのスプリント評価額は240億ドル(2兆6千億円)となる見通し。これは27日終値時点での時価総額(約260億ドル)を下回る水準。また、統合後の新会社における持ち株比率はTモバイルの親会社である独ドイツテレコムが42%に達し、議決権は69%を握る内容で協議中という。
一方で米CNBCは、スプリントの評価額は約260億ドルと、ほぼ時価総額と同水準で統合合意する見通しだと報じた。ソフトバンクは28日、報道に対して「コメントを控える」とした。
かつて両社が統合交渉を進めた際には、親会社であるソフトバンクとドイツテレコムが統合後の新会社の経営権を巡って折り合いがつかずに、昨年11月に断念した経緯がある。