2019年3月21日(木)

静岡市の繁華街に集中投資 創造舎、商業施設開業

2018/4/27 22:30
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建築設計事務所の創造舎(静岡市)は27日、静岡市中心部の人宿町周辺に2つの商業施設を開業した。菓子店や飲食店を計9店収容しており、若者や女性を取り込む。2018年秋には劇場を備えた「キネマ館」の開業を予定する。映画館の転出などで活力が低下していた古い繁華街に集中投資し、中心部のにぎわいづくりを支援する。

路面に煎餅店やチーズケーキ店が並ぶ(静岡市葵区の「人宿町離宮」)

路面に煎餅店やチーズケーキ店が並ぶ(静岡市葵区の「人宿町離宮」)

施設名は「人宿町離宮」と「創造舎テラス」。新築の人宿町離宮には小料理屋、フランス料理店、煎餅店などを設置。雑居ビルをリノベーション(改修)した創造舎テラスにはラーメン屋や和食BARを入れた。延べ床面積は人宿町離宮が514平方メートル、テラスは241平方メートル。投資額は新築のキネマ館も含め約10億円。3施設合計で年間35万人の集客を目指す。

人宿町周辺は早くから映画館や飲食店が立ち並び、市中心部を代表する繁華街の一つだった。だが11年にエリアの象徴だった映画館が移転した。飲食店の廃業も進み、老朽化したビルの活用が課題になっていた。

創造舎は17年8月にも人宿町で築30年の雑居ビルを改修して「Mビル」としてオープン。立ち飲み酒場や日本料理店、シェアオフィスが入居する建物に再生した。近隣のスーパーの設計などにも関わっている。

創造舎は静岡市南部の駿河区高松が発祥の地。デザイン力に定評があり、店舗向けの建築設計の受託などを手がけていた。年間売上高は15億円前後。近年は老朽化するテナントビルのリノベーションにも乗り出している。商業施設のプロデュースや小規模飲食店の誘致といったデベロッパー事業に力を入れている。

今後も劇団を誘致するなど、集客の仕掛けづくりに努める。積極的な投資を通じて開発した商業施設の付加価値を高め、一部を売却して投資を回収。再投資して地域の活力を高める。

創造舎が事業を拡大できる背景には、従来は建設会社が新築よりも事業費が低く、難易度も高いリノベーションに積極的でなかった事情がある。静岡市中心部では「新静岡セノバ」など商業施設が集まる鷹匠・伝馬町周辺が集客力を高めている。人宿町周辺が活性化すれば、市の活力向上につながりそうだ。

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