2019年4月22日(月)

世界遺産「平泉」に誘客、定額制タクシー開始

2018/4/27 22:00
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世界遺産「平泉の文化遺産」に観光客を誘致しようと、岩手県一関市で27日、定額制のタクシーサービスが始まった。東北新幹線が停車するJR一ノ関駅を起点として同県平泉町の中尊寺や毛越寺などを巡ることができる。6つのコースを用意し、時間ごとに料金が決まっているため、旅行者に分かりやすい。インバウンド(訪日外国人)の誘客にもつなげる。

この定額制サービスは「得旅タクシー」。4月に発足したばかりのDMO(観光地経営組織)、世界遺産平泉・一関DMO(一関市)が、一関地区タクシー業協同組合と連携して実現した。

観光客は一ノ関駅前にある同DMOの活動拠点「一BA(いちば)」で申し込み、料金を支払ってタクシーチケットを受け取る。駅前のタクシー乗り場に並んでいるタクシーであれば、どの会社でもチケットを示して乗ることができる。予約は必要ない。

コースは2~4時間で6種類用意した。例えば3時間の「世界遺産深掘りコース」は、まず平泉文化遺産センターに立ち寄り、パネルや映像などで歴史や史跡の魅力を学ぶ。その後、中尊寺と毛越寺を見学するため、より理解しやすいという。料金は普通車(最大4人乗車)で1万3000円。コースによって違うが、メーター料金で回る場合より3000円ほど安く設定している。ジャンボタクシー(同8人乗車)もある。

平泉町には年間約200万人の観光客が訪れる。一ノ関駅から平泉へ向かう公共交通機関は電車とバスがあるが、1時間に1本程度しか運行していない。観光客からは新幹線を降りた後の2次交通の充実について要望が上がっていた。

同DMOは観光事業の推進を通して地域産業を発展させることを目的に若手経営者らが2017年4月につくった一関平泉イン・アウトバウンド推進協議会が母体となって発足した。駅前の一BAでは「手ぶら観光」カウンターを設置しており、手荷物の一時預かりと宿泊施設への配送サービスを提供している。訪日外国人にも英語で対応する。

今後、同DMOは台湾からの旅行者が多く利用する花巻空港(同県花巻市)への送り迎えも検討する。松本数馬代表理事は「旅行者の利便性を図り、この地域を東北有数の観光地にしていきたい」と話している。

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