2018年11月17日(土)

「執事のようにふるまう」玄関ドア AIと顔認証を利用

AI
BP速報
2018/4/27 18:00
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日経クロステック

通勤電車の交通情報を表示している様子(出所:YKK AP)

通勤電車の交通情報を表示している様子(出所:YKK AP)

YKK APは、人工知能(AI)や顔認証システムを備えた玄関ドア「未来ドア UPDATE GATE」を2018年4月25日に発表した。同社が16年から取り組む、未来の窓を考えてカタチにするという「未来窓プロジェクト」から生まれた製品で、20年の発売を予定している。

UPDATE GATEは、ゼンリングループでデジタルサイネージのソリューション事業を手がけるWill Smart(東京・中央)と共同開発した。「通るたび、毎日をアップデート。」をコンセプトに、介護サービスや宅配業者とのやりとりなど、社会課題と向き合いながら毎日をより便利にし、家族のコミュニケーションがより楽しくなるようサポートすることを目指すという。

■顔認証で自動開閉 ハンドルはない

室外側の外観は自由に変更できる(出所:YKK AP)

室外側の外観は自由に変更できる(出所:YKK AP)

センサーによる検知と顔認証システムによってドアの扉(可動部分)を自動開閉するため、ハンドルはない。扉の室内側には、静電容量式タッチ機能のついた55インチの4K IPS液晶ディスプレーを1面、室外側には49インチの4K IPS液晶ディスプレーを縦に2面配置しており、表面を強化ガラスで加工している。室内側は情報表示やタッチ操作に使い、室外側は動画の表示や、季節に応じた画像を表示するなど、自分好みのデザインに玄関ドアを変えることができる。

UPDATE GATEは、NTTドコモのAIエージェントAPIを利用して毎日の生活行動を学習し、顔認証システムが認識した家族一人ひとりに応じた情報を室内側のディスプレーに表示する。天気予報や通勤時の交通情報、1日のスケジュール、ごみの日情報などを「執事のように」伝えてくれるという。さらに、エアコンや照明といった様々な家電とつながり、室内側のディスプレー部分で確認・コントロールすることもできる。そのほか、スマートフォンとの連携により、子供の帰宅や来訪者を通知する機能、遠隔地からのドア開閉機能などを備える。

「UPDATE GATE」の機能(出所:YKK AP)

「UPDATE GATE」の機能(出所:YKK AP)

■ドアの両袖部には「エアロゲル」

ドアの両袖部には、トリプルガラスの空気層に「ちょっと未来の断熱素材」という超軽量透明断熱材のエアロゲル「SUFA」を充填し、断熱性を高めた明るいガラスを採用した。YKK APは、京都大学発ベンチャー企業のティエムファクトリ(東京・港)とSUFAを用いた窓の共同開発に取り組んでおり、今回のガラスにもその成果を取り入れた。

エアロゲルは、体積の9割以上が空気で、地球上の透明固体の中で最も軽い素材と言われている。一般的な断熱材のグラスウールと比べて4倍以上という高い断熱性能や、光透過性、柔軟性を兼ね備える。SUFAは、初期費用や維持費が高額な超臨界乾燥装置を使わずに作れるよう開発したエアロゲルで、「他社の60分の1という圧倒的な低コスト」(ティエムファクトリ)で作れるという。

ドア全体の大きさは1834mm×2456mmで、扉部分のみの大きさは910mm×2301mm。カメラやマイク、スピーカー、人感センサーは室内外に1つずつ備える。なお、UPDATE GATEは、18年4月26日から「YKK APショールーム新宿」(東京・渋谷)で一般に公開。展示を通じて、さらなる情報収集や検討を進め、見学者の意見を商品開発に反映させていくという。

(ライター 森元美稀)

[日経 xTECH 2018年4月26日掲載]

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