福田前次官のセクハラ認定 財務省、退職金減額へ
財務省は26日、週刊誌でセクハラ疑惑が報じられて財務次官を辞任した福田淳一氏について、一定の事実が確認できたことから退職金を減額する方針を固めた。財務省は福田氏は辞任した場合の退職金は約5300万円になると説明。立憲民主党など野党は反発を強めていた。

同省は24日、福田氏の辞任決定の際に懲戒処分相当の行為が在職中にさかのぼって確認された場合、退職金を減額すると同氏に約束させていた。
テレビ朝日の内部調査によると、セクハラ疑惑を訴えた女性記者は約1年半前からの半年間に数回、福田氏と会食。その際にセクハラ発言を受けたとして上司と相談し、福田氏と一対一で会わないようにしていたという。
4月上旬に、学校法人「森友学園」の国有地売却問題に関する他社報道について、別の上司が記者に「裏付け取材をしてほしい」と要請。女性記者は福田氏から会食の誘いがあったため、取材をしようと考え、上司も認めたことから約1年ぶりに会食に応じたという。