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業績ニュース

コマツと日立建機、今期明暗分かれる
製品値上げで濃淡

2018/4/26 20:30
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コマツ日立建機の国内建機大手2社は26日、2018年3月期の決算を発表した。中国の建機需要の好調さや鉱山機械需要の拡大を追い風に2社とも大幅増益となった。19年3月期の連結純利益は両社で明暗が分かれる。コマツ(米国会計基準)は前期比15%増の2260億円と過去最高益を更新する一方、日立建機(国際会計基準)は490億円と18%の減益を見込む。

「全地域で売り上げが伸びた」。コマツの堀越健最高財務責任者(CFO)は18年3月期の決算が好調だったと強調した。純利益は73%増の1964億円。日立建機も18年3月期は好調で、純利益は前の期比7.5倍の600億円と過去最高益を更新した。

前期の業績拡大をけん引したのは中国の建機市場の好調さだ。高速鉄道や道路など交通インフラ向けが伸びている。広域経済圏構想「一帯一路」や地域経済格差の縮小といった政府の政策後押しが背景にある。

野村証券の斎藤克史氏は「中国のインフラ建設の拡大が続けば資源価格を押し上げ、新興国の建機や世界の鉱山機械の需要増につながる」と指摘する。原油など資源価格の上昇を受け、インドネシアなど新興国やオーストラリアなど鉱山機械も好調を維持した。

ただ、19年3月期の2社の業績見通しは明暗が分かれた。両社とも想定為替レートは1ドル=100円と足元よりも円高に設定している。コマツの建機事業では営業利益で460億円、日立建機では調整後営業利益で319億円、それぞれ減益要因になる。

両社は「中国の建機需要や世界の鉱山需要の好調さは変わらない」との見方で共通する。さらに、コマツはコマツマイニングとの統合に伴う一時的な償却負担が大きく減るという特殊要因も後押しする。

今期予想で差が付いたのは、コマツが製品値上げの浸透で鋼材価格など原材料価格の上昇を転嫁ができているためだ。営業段階で244億円の増益要因となる。一方、日立建機はコマツほど製品の値上げが進んでいないようだ。さらに人件費など固定費増も重荷となる。

想定為替レートを慎重にみている面があるとはいえ、2社とも19年3月期の利益計画は事前の市場予想に届かなかった。外部環境に大きな変化がないなかで今期予想が分かれたことで、株式市場で選別が進む可能性もある。

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