2019年3月19日(火)

米クアルコムCEO、オランダ半導体大手の買収「難しい環境」

2018/4/26 10:02
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【ニューヨーク=佐藤浩実】米半導体大手のクアルコムは25日、オランダの車載半導体大手NXPセミコンダクターズの買収が「難しい環境にある」との認識を示した。買収計画は各国の独禁当局の審査をクリアしており中国の判断待ちの状態だ。米国との貿易摩擦のあおりで中国の審査は長期化しておりクアルコムはこのほど買収期限を7月まで3カ月延期した。

25日発表した2018年1~3月期の決算会見で、スティーブ・モレンコフ最高経営責任者(CEO)がアナリストの質問に答えた。NXPの買収について「承認を得られることを期待しており、中国当局と緊密にやり取りをしている」と語った。一方で「少なくとも現時点では、地政学の観点からは難しい環境にある」とも認めた。

米政府が中国の通信機器大手の中興通訊(ZTE)と米国企業との取引を7年間禁じたことへの報復として「クアルコムのNXP買収を認めるな」という声が強まっているためだ。

クアルコムは19年度(18年10月~19年9月期)に1株利益で6.75~7.5ドルをめざす目標を掲げており、この値にはNXP買収に伴う押し上げ効果を1.5ドル分含んでいる。クアルコムとNXPが設定している7月25日の期限までに承認が下りなかった場合に「自社株買いに移行する準備がある」と、モレンコフ氏は語った。

1~3月期の純利益は前年同期比52%減の3億6300万ドル(約396億円)だった。アップルなどとの係争で特許料収入が滞っており、6四半期連続での前年割れとなった。一方で、売上高は5%増の52億6100万ドルとなり、市場予想を上回った。

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