九州自動車生産140万4千台 17年度、過去2番目の水準
日産・無資格検査問題が影響も

2018/4/25 21:29
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九州に拠点を持つメーカー4社の2017年度の自動車の生産台数が3年連続で前年度を上回り、140万4千台に上った。16年度比3%増で過去2番目の水準。アジア向けの輸出が好調だった。無資格検査問題などが影響した日産自動車九州(福岡県苅田町)は生産台数を減らした。18年度は日産勢の回復などで増加が続きそうだ。

日産自動車九州は16年度より1千台減少し、約49万3千台だった。当初は50万台を見込んでいたが、17年9月に発覚した無資格検査問題で生産と出荷を一時停止。2月まで生産スピードの低下を解消できなかった。日産車体九州(同県苅田町)も無資格検査問題が影響し、7%減の15万6千台。2社とも輸出比率は7割超。国土交通省は無資格検査を国内向けのみで対象として問題視したが、「輸出向けも混流生産しているため影響が大きかった」(日産車体九州)。

トヨタ自動車九州(同県宮若市)は昨年、主力の高級ブランド「レクサス」をマイナーチェンジ。世界的に多目的スポーツ車(SUV)の人気が高まっており、中国をはじめとしたアジアや北米向けの輸出が好調だった。6%増の約36万9千台を生産し、過去3番目の水準となった。

ダイハツ九州(大分県中津市)は「ミラ イース」などの人気車種をマイナーチェンジ。国内の軽自動車市場が拡大していることも追い風に、約38万7千台と10%伸ばした。

九州の自動車生産はエコカー補助金などの効果で過去最高の141万6千台を記録した12年以降減少したが、輸出の好調などで14年を境に再び増加に転じている。

北九州市で25日、福岡県や九州の自動車メーカーなどでつくる「北部九州自動車産業アジア先進拠点推進会議」の総会が開かれ、4社の数字が出そろった。

同会議会長の小川洋福岡県知事は同日のフォーラムで「世界各国の拠点との競争が激しさを増す中、地元企業の参入を促して、自動車産業の拠点として着実に発展を遂げられるように支援していきたい」と話した。

世界的な環境規制の変化に伴い、各国で電動化が進む。同会議は今年度、地元企業向けに電動部品の加工技術を学ぶ研究会を開くなどで支援していくという。

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