五輪中の首都高渋滞対策、料金上乗せ検討
首都高速道路(東京・千代田)の宮田年耕社長は25日、2020年東京五輪・パラリンピック期間中の渋滞対策として料金を上乗せして徴収するロードプライシングを「検討する」と述べた。東京都と大会組織委員会の検討会が首都高は混雑箇所によっては最大25%の抑制策が必要になるとの試算を出していた。

宮田社長は「対策としてまずは交通需要マネジメント(TDM)」と指摘。企業や個人に期間中の利用を控えるよう協力を呼びかけ、入り口の閉鎖などを組み合わせて目標達成をめざすとした。
都などの検討会がTDMの試行を今夏に検討しており「ロードプライシングはその様子をみて」としたうえで、TDMだけでは十分ではないと判断され、都などでロードプライシングが議論されれば「我々もその結論に沿って検討する」と話した。
都などの検討会は「大会時に交通対策を行わない場合、夏期の行楽シーズンなどと重なり、首都高の渋滞は現況の約2倍近くまで悪化する」との試算を出し、五輪期間中は平日の交通量を15%減らす目標を掲げている。首都高は都区部と近県を結ぶ場所が混雑しやすいとして10~25%の抑制策が必要になると指摘していた。
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