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LNGスポット3割安 年初比、中国の暖房需要一服

発電燃料に使う液化天然ガス(LNG)のスポット(随時契約)価格がアジア市場で年初から3割下落した。暖房用に輸入を急増させた中国の需要が一服し、大地震で停止していたパプアニューギニアの輸出再開も重なって品薄感が和らいだ。ただ前年同時期に比べると水準は高く、足元は原油相場上昇を受けて底入れ感が出ている。

スポット価格は100万BTU(英国熱量単位)あたり7ドル台半ばと7カ月ぶりの安値圏だ。中国が大気汚染対策で暖房燃料を石炭から天然ガスに切り替える動きが広がり、1月に11ドル台半ばをつけたが、2月から反落した。中国税関によると3月のLNG輸入量は1月に比べ4割減った。

大規模な生産施設からの供給再開も需給緩和につながった。米エクソンモービルは12日、南太平洋のパプアニューギニアでLNG生産を再開したと発表。2月末に起きた大地震で約8週間の停止を見込んでいたが、前倒しで復旧した。

LNG需要はもともと冬場を過ぎると減りやすい。足元のスポット価格はやや上向いており、前年同期比3割ほど高い。4月に入り原油相場が上昇した影響とみられる。

「原油価格連動でLNGを販売するトレーディング会社などがスポット調達を増やしている」(住友商事グローバルリサーチの舘美公子シニアアナリスト)。原油が高止まりすればLNG価格も下がりにくいとみる。

LNGはシェールガスを増産する米国の輸出が本格化する一方、新興国の需要が旺盛だ。2023年ごろに需要が供給を上回る可能性が指摘される。長期的に新たな開発投資が進まなければ一時的な供給障害などでスポット価格が上がりやすくなる懸念が出ている。

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