LINEが最終赤字 1~3月、サービス拡大で費用増
LINEが25日に発表した2018年1~3月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が13億円の赤字(前年同期が14億円の黒字)だった。17年10~12月期に続き2四半期連続の赤字となる。金融分野などサービスの拡大に伴って人件費が増加した。人工知能(AI)の技術開発など先行投資も膨らんだ。
LINEは対話アプリを軸に資産運用や保険の販売など事業領域を広げている。人員の採用を増やしたため人件費が134億円と前年同期より4割増えた。研究開発の費用も重く、人件費などを含めた営業費用全体では489億円となり前年同期より32%増えた。
売上高にあたる営業収益は23%増の502億円だった。部門別では主力のネット広告の売り上げが38%増の251億円に拡大した。一方でスマートフォン向けのゲームを中心とするコンテンツ事業の売り上げは11%減の92億円、LINE内で使うスタンプ販売などコミュニケーション事業は8%減の74億円だった。
LINEは18年12月期通期の業績見通しは公表していない。
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