勝利のメンタリティー(山本昌邦)

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サッカー日本、今こそ総力戦でロシアへ

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2018/4/27 6:30
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西野監督(右)らサッカーに関わるすべての人々の力を一つにするときが来た

西野監督(右)らサッカーに関わるすべての人々の力を一つにするときが来た

サッカー日本代表で起きた監督の交代劇は私の胸にさまざまな思いを交錯させた。日本サッカー協会(JFA)は9日にバヒド・ハリルホジッチ監督との契約解除を発表、3日後の12日には後任監督にJFA技術委員長だった西野朗氏の就任を決めた。その成否を軽々しく論じることはできない。間違いなくいえることは、サッカーに関わるすべての人々の力を一つにするときが来たということである。

監督交代には常に大きな決断がつきまとう。不振に苦しむクラブもそうだが、監督を代えるのは勇気がいるし、代えないのも勇気がいる。今回の契約解除について9日の共同記者会見でJFAの田嶋幸三会長は自身の「専権事項」と言い切った。最後の決断は自分が下したという意味だろう。

平時なら、監督の交代や選任は、技術委員会の中でじっくり話し合い、会長に答申するのが筋だろう。会長がそれに同意すれば、理事会に諮って機関決定される。田嶋会長の発言は、今回の決断が危機的かつ緊急事態に直面した上での異例の措置であったことをうかがわせた。その心中をあれこれ推し量る向きがあるが、私にいわせれば理由はシンプルだろう。2017年末の東アジアE-1選手権、18年3月の欧州遠征を踏まえて「この監督では勝てない」という結論に至った。それだけではないだろうか。

W杯で勝てるチャンス増す

西野新監督になったことで、私は日本代表が6月のワールドカップ(W杯)ロシア大会で勝てるチャンスは増えたと思っている。戦いの土台になるチームの士気、選手のモチベーションは確実に高まると思うからだ。

W杯は究極のチャレンジの舞台。そこで持てる力を個人としてもチームとしてもすべて出し切ることで足りないものが見えてくる。その不足を埋めていく作業は日本のサッカーと選手を確実に成長に導いてくれるだろう。少しずつでも成長して、その積み重ねの果てにしか成功はない。そういう積み上げが今回は間違いなくできると思っている。

田嶋会長が「育成日本の復活」を掲げてから、日本代表はU-17(17歳以下)、U-20のW杯に出続けている。先日は女子のなでしこジャパンが19年にフランスで開かれるW杯の出場権を手にした。成功に近道はなく、選手育成と指導者養成を地道にやって世界大会に確実に選手を送り続けるしかない。世界との距離が感じられるところまで日本は来ていて、明るい未来も見えてきた。西野新監督にはその流れを後押しするような戦いをロシアで期待している。

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