シンガポール内閣改造 次の首相候補が重要閣僚に

2018/4/24 18:09
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【シンガポール=中野貴司】シンガポールのリー・シェンロン首相(66)は24日、5月1日付で内閣改造を実施すると発表した。次の首相の有力候補と目されるチャン・チュンシン首相府相(48)が貿易産業相に就任。同じく首相候補のヘン・スイキャット財務相(57)、オン・イェクン教育相(48)は留任したうえで担当の職務が増える。

2004年に就任したリー首相は21年初めまでに実施される次期総選挙後に、退任する公算が大きい。数年後にもある首相交代に向け、今回の内閣改造で布石を打った。

今回の改造の目玉はチャン氏の貿易産業相への抜てきだ。貿易産業相はリー首相もかつて就いた重要ポスト。国防や労働組合分野での経験が長いチャン氏に産業政策の経験を積ませる狙いがあるとみられる。

財務相として消費税率の引き上げ決定を主導したヘン氏には、テオ・チーヒエン副首相(63)がこれまで担っていた国の研究開発政策に関わる首相補佐の任務が新たに加わる。これまで別の閣僚と教育分野の担当を分担していたオン教育相も1人で教育政策を統括することになり、責任が重くなる。

チャン氏らは、リー首相らの世代に続く「第4世代」と呼ばれている。今回の内閣改造ではリム・フンキャン貿易産業相(貿易担当、64)らベテラン閣僚3人が閣外に去り、世代交代が一歩進んだ。一方、インドラニー・ラジャ氏(55)が首相府相に昇格するなど、女性の登用も進んだ。

ただ、有力候補の3氏はリー首相が就任前に就いていた副首相には今回就かなかった。3氏の優劣を明確にせず、今後も引き続き競わせる狙いがあるもようだ。

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