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まず下半身 足踏みスイングで飛距離アップ(2)

(2/2ページ)
2018/5/7 6:30
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「まずはバックスイングの始動を下半身からにしましょう。下半身を動かして上半身を動かす。ダウンスイングでも同様に下半身から上半身へと動かします。下半身の動きにつられて上半身が動くようにしましょう。これを『キネティックチェーン』、運動連鎖といいますが、それをその順番で動くように整えていきましょう」

こうして実地指導が始まった。吉田プロが言う。

「先ほど言ったような、下半身から上半身への運動連鎖ができるよう、段階的に行っていきたいと思います。まずはクラブを持たずに、空手の瓦割りの動きをやりましょう」

左足かかとを上げながら右手を引き上げる(左手は下がる)。右手を十分に引いたら、左足かかとを踏み込んで、一気に右手を地面方向に押し込む(左手は引き上げられる)。

吉田プロの動きを手本に自分もやってみる。

「上げた左足かかとを踏み込んだ床反力を使って、右手を強く押し込む。そのとき、踏み込みながらでは強く押し込めない。同時だと力が発揮できません。踏み込んだあとに押し込む。その僅かな時間差が、強く押し込める秘訣です。床反力を使えば、自然と時間差ができるのです」

かかとの上げ下げで、手が自然に上がり下がりする。考えなくとも自然にできる。これが足を使うということなのだろう。しかし、時間差を意識すると動きがぎこちなくなってしまう。

右足を前に踏み出したら左から右に腕を振り上げ、左足を前に踏み出したら右から左に腕を振り上げ、歩きながら腕を振る

右足を前に踏み出したら左から右に腕を振り上げ、左足を前に踏み出したら右から左に腕を振り上げ、歩きながら腕を振る

それを訴えると、吉田プロが野球のピッチング動作を行う。

「ピッチャーがボールを放るとき、左足をグッと前に踏み出しますよね。そのとき、左足が地面に着いているのに、まだボールは手から離れていない。十分に肘を引いて胸を正面に向けて張り、それから肘が前に出てくる。手首を曲げ、スナップを利かせてボールを投げる。左足の地面反力を使って上半身を動かすわけですが、腕や手の動きとの時間差があるわけです。このボール投げの要領で下半身、上半身、そして腕と手を動かすという順番で、ゴルフスイングも行ってほしいわけです。では、それを覚えるためにも、歩きスイングをやってみましょう」

吉田プロがアイアンを持ち、前へ歩きながらそのアイアンを振る。

左足を前に出し、クラブを右から左に振る。

右足を前に出し、クラブを左から右に振る。

それを繰り返して前進する。

「では、やってみましょう」と言って、アイアンを渡される。

同じようにやってみると、足を出したあとでクラブを振ることになる。同時にはやろうと思ってもできない。自然に下半身と腕の振りに時間差ができるのだ。

「そうです。その感じ。いいですよ」

吉田プロに言われる。

これが「下半身→上半身」という運動連鎖なのかもしれない。

(次回は5月14日付掲載、文:本條強、協力:トータルゴルフフィットネス)

 吉田洋一郎(よしだ・ひろいちろう) 1978年8月24日、北海道生まれ。ゴルフ・スイング・コンサルタント。デビッド・レッドベターを2度にわたって日本に招き、世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。また、毎年数回にわたり米国に渡り、最新ゴルフ理論を情報収集し、研究活動を行っている。4月から7月まで月1回、「書斎のゴルフ 座学講座」が行われる。
 創刊10周年を迎えた「書斎のゴルフ」は、国内唯一の「読むゴルフ誌」として異彩を放ってきました。これからもゴルフの奥深さを味わい、真にゴルフを上達したいと願う読者の方々に向け、ゴルフの本質や神髄に迫る記事を中心にお届けしてまいります。ご期待ください。
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