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とよぴ~さんのシンプルな投資生活(投信ブロガー)

2018/5/1 12:00
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 とよぴ~さん(40代前半の男性、埼玉県在住)は物流関係の会社に勤務し、家族は共働きの妻と息子2人。休日には地元の卓球クラブのコーチとして汗をかくのを楽しんでいるという。インデックスファンド(指数連動型の投資信託)によるシンプルな投資スタイルが特徴で、運営するブログ「ほったらかし投資のまにまに」を見た投資初心者からは、質問や相談のメールが頻繁に舞い込んでくるそうだ。とよぴ~さんに金融市場の急変に翻弄されない「ほったらかし投資」へ至るまでの経緯を聞いた。

■ミニ株・プチ株投資からの試行錯誤

 ――投資を始めたきっかけを教えてください。

 「2005年に長男が誕生して『これからお金がもっと必要になる』と思っていたところに、購入したパソコンでインターネットが使えるようになりました。ネットで色々検索した結果、『お金を増やすなら投資だ』という結論に達しました」

 「さっそくネット証券に口座を開設し、ミニ株やプチ株といった個別株の少額取引から始め、高配当株ETF(上場投資信託)や不動産投資信託(REIT)型のETFにも手を広げました」

 「当時、本屋にはファンダメンタルズ分析やチャート分析の本ばかり並んでいたこともあり、財務諸表を基にした割安株やテクニカル分析で投資妙味のある株を探すなど、1年ぐらいは試行錯誤の連続でした」

 「そのうち、自分の学びを記録するのにブログがちょうどいいのではないかと思い、06年秋にブログを開設しました。当時は投資スタイルがまったく定まっておらず、コメント欄への書き込みや相互リンクをしてくれたブロガーの先輩方から教わってばかりの日々でした」

■インデックスファンドのコツコツ投資へ

 ――ほったらかしのコツコツ投資へシフトしたきっかけは。

 「株式の投資関連本でインデックス投資という言葉を初めて知りましたが、個別株投資に比べ運用コストが余計にかかるという否定的な説明でした」

 「ところが、投信ブロガーの皆さんのブログを読み進めていくうちにインデックス投資の魅力に気づき、インデックスファンドも買ってみることにしました。そして、次男が誕生した07年の頃から国際分散投資するバランス型インデックスファンドの毎月積み立てを始めたのです」

 「結局、個別株は株価が気になり仕事に専念できず、ETFは分配金を再投資する手間が面倒になったので、インデックスファンドのみを対象にしたコツコツ投資にシフトしていきました」

 「投資タイミングを見計らってインデックスファンドを購入してきた運用成績よりも機械的に積み立ててきたバランス型の方が良く、しかもバランス型に関しては米リーマン・ショックで大きく元本割れした後でも翌年には含み益に転じたので、コツコツ投資の効果に手応えを感じたのがその理由です」

 ――アクティブ(積極運用)ファンドには投資しないのですか。

 「素晴らしいパフォーマンスを上げ、面白いと思うアクティブファンドもありますが、アクティブファンドはファンドマネジャーなどの交代で具体的な投資方針が変わることもあり、『ほったらかし投資』という自分の投資手法では管理が手に負えないため保有していません」

 「ただ、インデックス運用とアクティブ運用はコインの表裏のようにどこかでつながっているので、共存していくものと思います」

■必要なときに必要な分だけ解約で気が楽に

 ――投資スタイルを教えてください。

 「ファンドの本数を絞り、投資の仕組みを簡素化することで、欲張らずになるべく手間のかからないシンプルな投資を心掛けています。目標額も特に設けてはいません」

 「目標額は所詮、評価額です。目標達成の翌日に急落することもあります。保有投信全体では11年ごろまで元本割れしていましたが、アベノミクス相場以降に急回復。上昇と下落のどちらも体験したので、投資状況に一喜一憂しなくなりました」

 「解約についても、現在は必要なときに必要な分だけ取り崩せばいいという考えに落ち着いているので、精神的にも楽です」

 「収入の範囲内で無理なく積み立て投資を継続した結果、金融市場の急変も気にかからず、投資のストレスからも解放されました。いわば、相場の上げ下げとは距離を置きながら、資産運用している感覚でしょうか」

 「そのうえ、ほったらかしのコツコツ投資のおかげで、物事を短絡的ではなく長い目でみられるようにもなりました」

■つみたてNISAとiDeCoをフル活用

 ――具体的な投資内容を教えてください。

 「先進国株式型インデックスファンドと、8資産バランス型インデックスファンドを毎月積み立て投資し、iDeCo(個人型確定拠出年金)と積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の税制優遇制度をフル活用しています(図A)

 「節税メリットが最も大きいのが『iDeCoの満額積み立て』で、3年前から毎月2万3000円を積み立てています」

 「一般NISAでバランス型ファンドを毎月積み立てしてきましたが、非課税枠を使い切れないこともあり、今年からつみたてNISAへ切り替えました。つみたてNISAでは非課税枠を満額(毎月3万3333円)使用します」

 ――つみたてNISAとiDeCoをどう使い分けていますか。

 「iDeCoでは先進国株式型インデックスファンド、つみたてNISAと特定口座ではバランス型ファンドに投資している関係で、全体では先進国株式の比重が高くなっています(図B)

 「iDeCoは60歳まで引き出しができないので、長期投資にじっくり取り組んで、その投資成果を期待できそうな先進国株式型を選んでいます」

 「先進国株式型は20カ国以上に分散投資しているので、為替リスクのない国内株式と比べて、期待リターンが同程度でもリスクが少しだけ低減するというのも、先進国株式の比重を高くしている大きな理由です」

 「一方、つみたてNISAはいつ取り崩して現金化するか分からないので、先進国株式型よりも値動きがマイルドなバランス型に投資し、大きな損失の可能性を回避しています。自動的にアセットアロケーション(資産配分)を完成してくれるので、仮に20年ほったらかしにしても、自分でリバランス(配分調整)する手間が不要なのもバランス型の利点です」

 「30万円で始めた運用資産額は現在600万円程度です。それ以外に、急に大きな出費が出ても大丈夫な程度の額を生活防衛資金として手元に置いています。住宅ローンはありません」

■初心者ほど1円でも損したくない

 ――「出口」が気になるという投資初心者が少なくないようです。

 「『いつ売ったらいいのか』『値上がりした今売らないと、売り時を逃すのではないのか』など悩みは多いかもしれませんが、もうかっていても損をしていても、必要なときに売るというしか答えはないような気がします」

 「インデックス投資に興味を持ったら、投資をそんなに難しく考えず、とりあえず1万円でもまず始めてみるのが一番です。機械的に自動積み立てしていく『ほったらかし投資』なら、面倒なことは少なく楽チンです」

 「資産配分や投信選びには投信ブロガーによる情報が参考になると思います。ただ、ブログだけでは資産運用の全体像が見えづらいので、本を読んできちんと学ぶことをお勧めします。中でも、著名な投信ブロガーが推奨している図書はえりすぐりです」

 「投資の初心者ほど、1円でも損したくないという気持ちが強いようです。投資をしている以上、損することもありますが、実際に売却しなければ一銭も失いません。大事なのは金融市場の変動に距離感を持って『ほったらかし投資を続ける』ことです」

■つみたてNISAは若者向けの広範囲な情報発信を

 ――つみたてNISAの認知度がまだまだ低いようです。

 「つみたてNISAの話題をテレビの経済番組で取り上げても、番組視聴者の多くはもともと経済ニュースに関心のある大人ばかりです。若者に広くつみたてNISAのメリットを知ってもらうには、ゴールデンタイムのバラエティー、ドラマなど若者が好んで見るテレビ番組に広告を打ったり、人気ユーチューバーに『つみたてNISAを始めてみた』といったネット動画投稿を協力してもらうなど、広範囲な情報発信が必要ではないでしょうか」

 「若者の場合、『これはお得かもしれない』と興味さえ持てば、後はスマホで調べて自然と投資行動に移るはずで、最初の刷り込みがとても大切です」

 

(QUICK資産運用研究所 聞き手は笹倉友香子、高瀬浩)

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