焼失前の辺津宮、絵図複製 世界遺産、宗像大社

2018/4/23 20:30
保存
共有
印刷
その他

宗像大社(福岡県宗像市)は23日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産となった辺津宮が16世紀後半に焼失する直前の様子を表したとされる、非公開の「宗像社境内絵図」を複製し、報道陣に公開した。

報道陣に公開された宗像大社辺津宮の「宗像社境内絵図」の複製(23日、福岡県宗像市)=共同

報道陣に公開された宗像大社辺津宮の「宗像社境内絵図」の複製(23日、福岡県宗像市)=共同

九州本土にある辺津宮は、12世紀までに社殿が設けられたが、室町時代末期の1557年に焼失したとされる。大宮司の家臣を務めた人物が、江戸時代初期の1617年、大社に関する記録書を執筆。子ども時代の記憶や文献を基に、絵師に頼んで絵図をつくり、十数年後にできた写本に折り込んだとみられる。

さまざまな色を使って描かれた絵図は、社殿をはじめとする複数の建物の見取り図に近い。堀の位置も示している。

和紙で2枚作った複製は、実物と同じ大きさの縦61センチ、横22センチ。1枚は宗像市に寄贈し、小学生への郷土史教育などに役立ててもらう。大社は「絵図は焼失前の様子が分かる唯一の史料」としており、原本の一般公開も検討している。

ユネスコは昨年7月、辺津宮や玄界灘に浮かぶ沖ノ島など8つの構成資産からなる「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を、世界文化遺産に登録した。絵図の複製作りは、富士ゼロックスの提案で実現した。

〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]