2019年6月19日(水)

アリババ出資の新興EVメーカー、AI駆使の初の市販車発表
車外からリモコン操作で縦列駐車が可能

2018/4/23 14:55
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【北京=中村裕】アリババ集団が出資する中国新興の電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(広東省)は23日、同社初の市販車「G3」を発表した。人工知能(AI)を駆使し、ドライバーが降りたあと、リモコンのボタン一つで車が自動で縦列駐車をするなど便利な機能を搭載した。世界一のEV市場に新興の有力企業の新車投入が始まり、中国のEV市場はいよいよ激戦となる。

アリババ集団が出資する小鵬汽車は23日、初の量販車「G3」を披露した。(4月、北京市)

価格は20万~28万元(約340万~約480万円)。26日からインターネットで予約を受け付ける。政府の補助金を受けられるため、価格は実質200万円台となる。納車は年末になる見込み。

車の屋根部分に360度回転するカメラを搭載。山や海などの風景を撮影しながらドライブし、車内のタブレット画面やスマホで見て楽しめるようにするといった工夫をした。20分で、8割の急速充電ができる。

何小鵬・董事長は23日、北京市内での記者会見で「特徴がEVというだけならガソリン車と同じ(単なる価格競争に陥る)運命をたどる。当社の車はAIを駆使したAIカーで、これが競争力になる」と語り、自信を見せた。

小鵬汽車は2014年の設立で、アリババと広州汽車集団の出身者が共同で創業した。アリババのほか、1月には台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下の富士康科技集団(フォックスコン)が出資を表明。小米の雷軍・最高経営責任者(CEO)、微博(ウェイボ)の王高飛CEOらも個人名義で出資をしている。

一方、ライバルの新興EVメーカーである上海蔚来汽車(NEXT EV)には騰訊控股(テンセント)が出資する。新興EV市場でも中国のネット2強であるアリババとテンセントが背後に控え、激突する構図だ。

中国のEV市場は17年に、16年比で6割増の約65万台となった。19年には、EV普及の最大のカギとなる環境規制「NEV規制」がスタートし、今後、一段とEV市場の急拡大が見込まれる。

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