2018年5月23日(水)

16年の水温上昇で3割が壊滅死 豪グレートバリアリーフ

2018/4/22 23:49
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 【シドニー=共同】オーストラリアの研究チームは22日までに、2016年に長期間続いた海水温の極端な上昇の影響で、同国北部沖にある世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」が全体の約3割に及ぶ壊滅的な大量死を起こしたとする調査結果を発表した。英科学誌ネイチャーも結果を掲載した。

グレートバリアリーフで著しく白化したサンゴ(中央右)=ガーガリー・トーダ氏撮影、オーストラリア研究会議サンゴ礁研究センター提供・共同

 グレートバリアリーフは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産。チームは、グレートバリアリーフは気候変動に脅かされているとして、産業革命以前と比べて2度をはるかに上回る気温上昇を将来的に抑制できないと、サンゴ礁の生態系が根本的に変化してしまうと警告している。

 研究機関「オーストラリア研究会議」のテリー・ヒューズ教授らは水温上昇の後、約2300キロにわたるグレートバリアリーフでサンゴの死滅パターンを地理的に分析した。

 その結果、特に水温が高かった北部の3分の1が最も深刻な影響を受けたと判明。全体で3800以上ある群生のうち、29%がサンゴの3分の2以上を失った。

 ヒューズ氏は「熱波の影響で白化したサンゴは海水温が下がれば色を取り戻すこともあるし、死んでしまうこともある」とした上で「これまで白化したサンゴは時間をかけて死滅すると考えられていたが、約半分が急速に死滅したことが分かり、驚かされた」と話している。

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