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米ツアー初V 小平が手にした価値ある「収穫」
ゴルフジャーナリスト ジム・マッケイブ

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2018/4/26 6:30
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男子ゴルフの小平智がウィナーズサークルに立ち、優勝トロフィーを手にしたそのとき、彼の表情には喜びだけではなく、どこか戸惑いが浮かんでいた。

「目指していた舞台(米PGAツアー)で、こんなに早く優勝できると思っていなかったので」

日本の男子プロでは最速となる、米ツアー15戦目での勝利。28歳の正直な感想ではなかったか。

4月15日、米サウスカロライナ州ヒルトンヘッドで行われたRBCヘリテージ最終日。首位と6打差の12位からスタートした小平は66で回って首位に並ぶと、2017年5月に行われたプレーヤーズ選手権を21歳の大会最年少で制した金シウ(韓国)をプレーオフの3ホール目で振り切り、米ツアー初優勝を決めた。

驚く報道陣、慌てて情報収集

驚いたのはしかし、本人だけではない。彼が勝つと、我々は小平のプロフィルをメディアガイドで調べ、インターネットなどで情報収集を始めた。

ファンも意表を突かれたのではないか。何しろ、米ツアーの正式なメンバーではない選手が米PGAの公式大会で勝ったのは、10年8月にアージュン・アトワル(インド)がウィンダム選手権を制して以来だったのだから。

ただ、彼の日本での実績を知れば知るほど、この勝利は不思議ではなかった。

15年には日本のメジャー大会である日本オープンゴルフ選手権を制し、翌16年にはブリヂストンオープン、17年にはトップ杯東海クラシックと、伝統のある大会に勝っている。日本の若手の中でも注目されてしかるべき存在だった。また、今年のマスターズ・トーナメントでは初出場ながら安定したプレーで28位タイに入り、ゴルフの世界ランキングも今年に入ってから50位以内をキープするなど、着実に力をつけていたといえよう。

さて、そうなると当然、これからは米ツアーで5勝を挙げ、世界ランキング8位の松山英樹と比べられることになるが、小平はむしろそれを歓迎しているようだった。

「少しは英樹に近づけたのかなと思う。まだまだですけれど、これをきっかけにメジャーでも優勝争いをできる選手になりたい」

背中が見えた、ということか。

しかし彼はまだ、本当の意味での松山のすごさを知らない。米ツアーで好成績を残し続けることの難しさを知ったときに初めて、そのことを実感するはずである。

それでも、この勝利で少なくともそのスタートラインに立った。また、日本人では青木功、丸山茂樹、今田竜二、松山に次ぐ5人目の勝者として、米ツアーの歴史に名を刻むことにもなった。

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