2018年8月21日(火)

「ロイター記者逮捕はワナ」警官が法廷証言 ミャンマー

2018/4/20 21:39
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 【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマーの最大都市ヤンゴンの地区裁判所で20日開かれたロイター通信の記者2人に対する裁判で、検察側の証人として出廷した警察官が「逮捕はワナだった」と証言した。2人はイスラム系少数民族ロヒンギャに対する迫害問題を取材中の2017年12月、機密文書を不法所持した容疑で逮捕されていた。

 ロイター側の弁護士、キン・マウン・ゾー氏によると、証言した警官は「警察幹部が部下に対し、記者に文書を渡し、店を出たところを逮捕するよう指示した」と供述した。この警官はロヒンギャが住んでいた西部ラカイン州に派遣された経験があり、ロイターの取材に応じていたという。2記者の逮捕と同じ日に、機密情報を提供した疑いで警察当局に逮捕された。

 この警官は記者団に対し、検察側の意図に反する証言をした動機について「自分にも品位がある」と述べた。キン・マウン・ゾー弁護士は「警官は、勇気を持って真実を証言してくれた」とコメントした。

 逮捕されたのはワ・ロン記者(32)とチョー・ソウ・ウー記者(28)で、国軍兵士らが関わったロヒンギャ虐殺事件を取材していた。国連や欧米各国は「報道の自由を脅かす」として2人の釈放を求めている。

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