2019年5月24日(金)

柳瀬氏の招致方法焦点に 国会空転、与野党が対立

2018/4/20 20:40
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国会は20日、福田淳一財務次官のセクハラ疑惑や学校法人「加計学園」をめぐる問題で与野党が対立し空転した。野党6党は麻生太郎財務相の辞任や柳瀬唯夫元首相秘書官の証人喚問を求め、審議を拒否した。加計問題で柳瀬氏と愛媛県関係者の面会を裏付けるようなメールが新たに見つかった。当面は柳瀬氏の招致方法を焦点に与野党の攻防が続く。

記者団の取材に応じる元首相秘書官の柳瀬唯夫経済産業審議官(10日午後、経産省)=共同

立憲民主など野党6党は20日、衆参両院で国会審議を拒否し、衆院の厚生労働委員会や内閣委員会などを欠席した。麻生氏の辞任や、加計問題での柳瀬氏らの証人喚問の要求に政府・与党が「事実上のゼロ回答」だったと反発したためだ。

与党は23日に予定していた衆参予算委員会の集中審議の開催を先送りした。当初はこの場で、柳瀬氏らを「参考人招致」する方針だった。野党は「嘘をつけば罪に問われる可能性がある証人喚問でなければ真相解明ができない」として与党の提案を受け入れていない。自民党の森山裕国会対策委員長は20日、国会内で記者団に「強引にやっているイメージはよくない」と先送りの理由を語った。

加計学園の問題を巡っては文部科学省が20日、愛媛県の職員らが2015年4月2日に首相官邸を訪問予定であることを示すメールを発見したと発表。メールは内閣府の担当者から送られたもので、愛媛県職員らの予定として「柳瀬総理秘書官とも面会するようです」との記述もあった。記憶の限りでは面会していないとの柳瀬氏のコメントと食い違う内容だ。

野党は財務次官のセクハラ疑惑の監督責任を問う麻生氏の辞任も強く求めている。民進党の那谷屋正義参院国対委員長は20日の記者会見で「そのまま居座らせるわけにはいかない」と訴えた。

国会空転は週明け以降の法案審議に影響する可能性がある。厚労委で審議中の生活困窮者自立支援制度の見直し法案について、与党は来週中に衆院を通過させる日程を描く。同委では働き方改革関連法案の審議が控えている。公明党は、内閣委員会が所管するギャンブル依存症対策法案の早期の審議入りを求めている。

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