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欧州CL4強対決 優勝候補筆頭はバイエルン

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2018/4/23 6:30
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欧州の最強クラブを決める大会、チャンピオンズリーグ(CL)の4強が出そろった。準決勝のカードはイングランドのリバプールとイタリアのローマ、ドイツのバイエルン・ミュンヘンとスペインのレアル・マドリード。2017~18年シーズンの欧州王座に一番近いのはバイエルンだと私はにらんでいる。

準決勝はホーム・アンド・アウェーで行われる。リバプール―ローマ戦が現地時間の4月24日と5月2日、バイエルン―レアル戦が同4月25日と5月1日に行われ、一発勝負の決勝戦はウクライナのキエフで5月26日に開催される。私の見立てでは、準決勝のバイエルン―レアルが事実上の決勝戦となり、これを勝ち抜いたバイエルンが栄冠を手にするという気がしている。

レバンドフスキ、今が盛り

レアルは固定したメンバーでこの数年を戦ってきて伸びしろがもういっぱいいっぱいになっている感がある。今季は国内リーグでFCバルセロナ、アトレチコ・マドリードの後じんを拝し現在3位(第33節終了時)。4位のバレンシアに勝ち点3差であおられており、チーム状態は決してよくない。

特に気がかりなのが失点の多さで、国内リーグでは33試合で36失点も許している(バルセロナは19、Aマドリードは18)。CLの準々決勝だったユベントス戦も第1戦をアウェーで3-0で制したと思ったら、第2戦はホームで3失点し、延長突入寸前に得たPKで辛うじて勝ち上がった。現状では、何点取れば安全圏なのかわからないくらい安定感を欠いている。

一方のバイエルンはブンデスリーガ6連覇を早々に決め、5月19日(現地時間)に行われるDFBポカール杯決勝(日本の天皇杯に相当)にも駒を進めた。成績的にも日程的にも主力選手に休養を与えながら戦っても、どこからも文句が出ない状況で、CLを合わせた3冠獲得の可能性は十分にある。

バイエルンにはポーランド代表のレバンドフスキ、レアルにはポルトガル代表のクリスティアノ・ロナルドという傑出したストライカーがいる。実績はロナルドの方が上だし、相変わらず点も取っているが、往時のスーパーマンのような力はさすがに陰ってきた。ゴールを奪うには周りの力が必要になってきたようにみえる。

ストライカーとしての盛りを感じさせるのは、むしろレバンドフスキの方で、このFWを抑えるのはレアルの現在のDF陣では相当厳しいように思える。レバンドフスキを生かす周りの組織もバイエルンの方がよく整備されているように思う。

おそらく、ロナルドがいちばん頼りにしているのはクロアチア代表のMFモドリッチだろう。現在はレアルというチーム自体がモドリッチの出来次第なところがある。モドリッチとブラジル代表のカゼミロ、ドイツ代表のクロースで組む中盤はボランチタイプを並べるやり方で、これまで数々の栄光を手にしてきた。ケガがちなFWベイルに代わってスペイン代表のMFイスコが力をつけたのも大きかった。イスコの成長で何とか持ちこたえてはいるものの、前線の攻撃力に頼りすぎる基本構造は変わっておらず、ロナルドの駆動力の低下とともにその弊害が目立つようになってきた。

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