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武田、欧製薬シャイアー買収へ協議 6.5兆円超か

(更新)

【ロンドン=篠崎健太】武田薬品工業がアイルランドの製薬大手シャイアーに買収提案したことが19日、明らかになった。企業価値を1株あたり46.5ポンド、総額427億ポンド(約6兆5千億円)と評価し、現金と武田の新株を組み合わせたM&A(合併・買収)を打診した。シャイアーの取締役会は拒否したが、武田は協議を続ける意向を示している。

武田が19日に出した声明で、交渉状況を説明した。シャイアー株1株につき17.75ポンドの現金と、28.75ポンドに相当する武田の新株を対価とする買収を12日に提案した。合計で46.5ポンドと、シャイアー株の18日終値(37.54ポンド)を24%上回る水準になる。

シャイアーの19日の声明によると、3月下旬以降、武田から非公式の提案が3回あり、いずれも「企業価値などを過小評価している」として折り合わなかったという。

シャイアーは血液や免疫系の難病など、患者数が少ない希少疾患の治療薬に強みを持つ。武田は3月28日、同社へのM&Aを検討していると表明し、「初期の調査段階」だと説明していた。武田はシャイアーが上場する英国の規則により、ロンドン時間4月25日夕までに、買収に踏み切るかどうかを正式に表明する。社外取締役が過半を占める武田の取締役会での決議が焦点になる。

武田は全株取得を目指しておりソフトバンクグループによる英半導体設計アーム・ホールディングスの買収(約3兆3千億円)を上回り海外企業へのM&Aとして過去最大になる可能性がある。

アイルランドに本社を置くアラガンも19日、シャイアー買収を検討していると表明したが、その後、株価急落を受けて撤回した。

武田の19日終値ベースの時価総額は約4兆488億円。今回の買収案にそって28.75ポンドに相当する新株を発行する場合、全株取得なら4兆円強と、時価総額に匹敵する規模の巨額増資が必要になる。

 シャイアー アイルランドに本拠を置く製薬会社。1986年の創業。16年には米バクスアルタを買収し、バイオ治療薬に注力している。17年12月期の売上高は約152億ドル(約1兆6200億円)、純利益は約43億ドル。売上高は武田と同規模だが、利益水準は4倍強と高い。

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