2019年9月17日(火)

梱包資材のカネパッケージ、アジアでマングローブ植林

2018/4/19 22:30
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梱包資材メーカーのカネパッケージ(埼玉県入間市)はベトナムやタイなどアジアでのマングローブの植林を拡大する。企業の社会的責任(CSR)活動としてまずフィリピンで始め、すでに1千万本を達成。拠点のあるアジアの他地域にも広げる。現地の環境改善や雇用創出に加え、各国の従業員と現地住民の関係づくりにも生かす。

フィリピンでは1000万本を植林し、面積は約290ヘクタールに及ぶ

植林活動は主力の生産拠点を置くフィリピンの環境省と連携して2009年、同国の自然保護区に指定されている島で始めた。現在は5つの島で活動している。現地の大学からマングローブの研究経験がある2人を専任の従業員として雇用。埼玉大学工学部環境共生学科の浅枝隆教授の協力も得て、生態系に配慮しながら種目や本数などを調整してきた。

今後はフィリピンでの経験を生かして、ベトナムを手始めに生産拠点があるアジアの他の地域に活動を広げる。

同社は梱包資材の設計から製造まで手掛ける。「空気をきれいにするパッケージ」を掲げ、環境対策につながる梱包の軽量化や省資源化に取り組む。マングローブの植林も使い捨てでゴミの発生源という業界イメージを払拭しようと、金坂良一社長が始めた。売り上げの0.1%を充てる。

植林活動に取り組む場所は漁業が中心の貧しい地域が多い。地域住民に普段の植林や保全活動を担ってもらうことで、現地の雇用創出につながるとの思いもあった。

植林は年2回、日本と海外拠点で働く従業員を集めて実施している。進出先との関係づくりや、各国の従業員がコミュニケーションを取る機会にもなっているという。今後は就業体験の学生にも参加してもらう予定。金坂社長は「梱包メーカーが環境とどう関わっていくのか。体験を通じて考えてほしい」と話す。

同社はフィリピンやベトナム、タイなど6カ国に拠点を持ち、売り上げの約8割は海外が占める。活動を通じ国際的な事業展開に親しみを持ってもらうことで将来を担う人材獲得にも期待する。

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