2018年5月28日(月)

「時短」と新興勢力 白物家電をけん引 17年度3年連続増

小売り・外食
2018/4/19 20:00
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 家電市場で白物が好調だ。日本電機工業会(JEMA)が19日に発表した2017年度の民生用電気機器(白物家電)の国内出荷額は3年連続のプラスだった。共働き世帯が増え家事の時間を短くする「時短」ニーズが高まり大容量の洗濯機などが伸びた。家電量販店ではバルミューダ(東京都武蔵野市)など新興企業の家電も集客に一役買っている。

 「ライフスタイルの変化で白物では大型の商品が好調だ」。家電量販店、コジマの木村一義会長兼社長はこう話す。

 JEMAは19日、17年度の白物家電の国内出荷額を発表。16年度比1.7%増の2兆3665億円と3年連続のプラスだった。このうち、冷蔵庫の出荷額は0.9%増の4295億500万円だった。401リットル以上の大型商品は2年ぶりのプラスとなり、冷蔵庫全体では3年連続の増加だ。洗濯機も大容量タイプが好調で2.1%増の3358億3900万円だった。

 背景にあるのは家事の時間を短くしたいというニーズの高まりだ。まとめて食品を保管できる大型冷蔵庫や、衣類をまとめて洗える大容量の洗濯機を求める消費者が増えている。調査会社のプラネット(東京・港)によると、生活家電を買う時に重視する要素として「家事の時短になること」を挙げた人の割合は8%にも上った。共働き世帯は「単価が多少高くても時短できるなら」として購入していくという。

 コジマの親会社、ビックカメラの2017年9月~18年2月期の連結決算では、冷蔵庫は前年同期比で3.5%増、洗濯機も9.5%増えた。ビックカメラの宮嶋宏幸社長は18日の決算説明会で「時短ニーズは今後も続く」と期待する。

 パナソニックは18年3月期の洗濯機の売上高が前年度を上回ったもよう。スマートフォン(スマホ)と連動し、洗剤も自動投入できる製品がけん引した。シャープは17年10~12月期、大容量な冷蔵庫や軽量な掃除機が好調で、1~2割伸びた。

 エディオンは3月、近畿2府4県で洗濯機の売上高が15%、冷蔵庫が同10%伸びた。「足元も高機能製品の好調が続いている」(もりのみや店の甲斐慎典店長)

 JEMAの国内出荷額に含まれていない海外勢や新興勢力の製品も市場の盛り上がりに貢献する。海外勢の掃除機ではダイソンの製品が人気を集める。ビックカメラの旗艦店である有楽町店(東京・千代田)では1階の入り口にダイソンの特設コーナーを設けて展示の目玉にしている。

 非会員企業のバルミューダも人気のトースターが17年に前年比3割増の21万台売れ、家電量販店の集客を促している。

 夏の西日本の暑さと冬の寒さでエアコンの販売も好調で全体の出荷額を押し上げた。ルームエアコンは5.8%増の7343億6000万円だった。台数も6.2%増の905.5万台で、消費増税前の駆け込み需要が発生した13年度に次ぐ水準だった。

 一方で黒物家電は全体的に伸び悩んだ。電子情報技術産業協会(JEITA)は19日、17年度の民生用電子機器(AV=音響・映像機器)の国内出荷額が16年度比3.7%減の1兆2804億円で2年ぶりのマイナスになったと発表。AV機器は映像機器と車載機器、オーディオ関連機器の全てでマイナスになった。

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