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越智仁・三菱ケミカルホールディングス社長の講評

今回も斬新なご意見を多数いただきました。「空きスペースを活用する場のデザイナーが活躍する」という意見は、企業が取り入れるべきアイデアだと思います。人工知能(AI)の普及などで人員が減れば、当然社内に空きスペースが増えます。そこをどう有効活用するかという課題は、場のデザインにとどまらず、そこでどんな仕事をするのかという、仕事のデザインであり、そこにどんな人が集うのかという、人のデザインでもあります。

越智仁 三菱ケミカルホールディングス社長

ラグビーやサッカーなどスポーツでは、空いたスペースをいかに活用するかが大切です。企業経営も同じで空きスペースをうまく使い、そこから新たな価値を生み出すか。経営問題そのものだと思います。

「MUSTからの解放」は、同意する読者も多いのではないでしょうか。日本の会社は、前例や慣習に基づいて「こうすべきだ」「こうあるべきだ」という発想が多いです。職場の中枢に女性や外国人がどんどん入ってくるようになり、これまでの常識が非常識に変わる例も増えています。

MUSTからの開放は、経営が選択肢を用意することを意味します。働き方が多様化しているのですから、選択肢が増えるのは当然です。男性の役員や幹部社員が自分の心の中にあるMUSTをいかに見直すか。柔軟でグローバルな組織になるために、不可欠でしょう。

「日本人よ変わろうよ」という呼びかけも面白く読みました。「今日からすぐやろう」というのがいいですね。中国など海外の方には、日本の会社はまだ変革余地が大きく見えるのでしょう。外国人の管理職や経営幹部が増えてくれば、声が出しやすくなります。三菱ケミカルの経営会議メンバーには3人の外国人が含まれます。3人いれば、1人ではできなかった提言や行動ができます。会社を変えてくれると期待しています。

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日本は外圧がないと変わらないとよく聞きます。江戸末期の黒船来航、戦後のGHQ(連合国軍総司令部)などがそうでした。最近では外国人株主が増えたことで、利益還元などの姿勢が変わり始めました。

日本の会社は今、働き方を大きく変えようとしています。職場に外国人や女性の幹部が増えてくれば、その変化は一段と強く、早くなり、会社全体に利益をもたらす。取材を通じて、三菱ケミカルHDは、トップがそれに気づいている会社だと実感しました。(編集委員 鈴木亮)

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