2019年4月24日(水)

財務次官が辞任、セクハラ疑惑で 安倍政権に打撃

2018/4/18 20:00
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麻生太郎財務相は18日、週刊誌で女性記者へのセクハラ疑惑が報じられた福田淳一財務次官から辞任の申し出があり、了承したと明らかにした。国会や組織の混乱を招いた引責辞任。学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書を改ざんした問題で揺れる財務省を指揮するのは困難だと判断した。行政への信頼を損なう不祥事が続く安倍政権に打撃となる。

財務相は18日、省内で記者団に「福田次官から『現在の状況をみると職責を果たすことが困難である』として辞職の申し出があり、認めることにした」と述べた。福田氏は記者団に「職責を全うできないと自分で判断した」と語った。セクハラ疑惑は「あんな発言をしたことはない」と改めて否定し「裁判で争っていく」と訴えた。

財務次官の途中辞任は、前身の旧大蔵省時代の接待汚職事件以来、約20年ぶり。政府は来週の閣議で福田氏の辞任を正式に決める見通し。当面は矢野康治官房長が次官の職務を代行する。

福田氏が女性記者らにセクハラにあたる発言をしたと報じた週刊新潮は、両者のやりとりを録音したとする音声も公開した。野党が辞任を要求していたのに加え、与党からも辞任論が出ていた。

財務省では、森友問題に関する国会答弁を担った佐川宣寿氏が3月9日に国税庁長官を辞任したばかり。わずか1カ月あまりで、財務次官と国税庁長官が相次いで退く異常事態だ。野党からは麻生財務相の辞任を求める声が強まっている。麻生氏は副総理を兼務する安倍政権のナンバー2で、政権の屋台骨が揺らぐ可能性がある。

内閣支持率への影響を懸念する声もある。森友問題などへの疑惑で、日本経済新聞の3月調査で支持率は42%に急落した。財務省によるセクハラ疑惑の対応は、与野党からの非難を浴びており、辞任を受けた世論の反応を懸念する見方がある。

福田氏は1982年、旧大蔵省に入省。官房長や主計局長などを歴任し、2017年7月に財務次官に就いた。

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