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ロボットがホテルでおもてなし サイバーエージェント、阪大などが実験

サイバーエージェントと大阪大学は18日、ヒト型ロボットを使ったホテルでの宿泊客対応の実験事例を公開した。3月に東急不動産ホールディングス(HD)系のホテルに小型の人型ロボットを置き、どんな会話があったか、宿泊者がどう感じたかなどを調査した。会話は簡単なあいさつ程度がメインだったが、おもてなしされてると感じ「機嫌が良くなった」という回答が多かった。研究を主導する大阪大学の石黒浩教授は「今はロボットがヒトの対応のスキマを埋める段階だが、2年あれば対話し応対できるようになる」と話した。

サイバーと阪大は1年前に共同研究講座を立ち上げた。3月に東急不動産HD系の滞在型ホテル「東急ステイ高輪」(東京・港)での第1回目の実験を終え、約60人の宿泊客からフィードバックを得た。

「スマートフォン(スマホ)の充電器忘れた」「ベッドの横にコンセントがありますよ」。東急ステイ高輪の2階エレベーター前では、3月19~30日にかけてこんな会話が繰り返された。対話していたのは阪大などが開発した手の平サイズのヒト型ロボット「コミュー」と「ソータ」。アンドロイドのように人間そっくりではないが、丸みを帯びた愛嬌(あいきょう)のあるデザインでエレベーター待ちの宿泊客の注目を集めた。

サイバーの人工知能(AI)研究開発組織と石黒教授のチームが実験した。エレベーター前のほかに、廊下にあいさつをするロボットを1台置いた。ロボットに搭載したセンサーが宿泊客を認識し、状況に合わせていくつかのシナリオで対話した。

研究チームはは20年の東京五輪で日本を訪れる外国人の接客などを見据える。開発を進め、2年以内をめどに音声認識や自然言語理解による宿泊客とのより高度な対話を実現したい考えだ。

ロボットにはサイバーエージェントが広告分野で培ってきたノウハウも詰め込む。同社アドテク本部の内藤貴仁上級執行役員は広告技術がパソコンからスマートフォン(スマホ)に移行した例を挙げ、「次のフェーズとしてAIスピーカーなどロボットを用いた広告事業を作っていきたい」と述べた。

ロボットを導入したホテルといえばエイチ・アイ・エス子会社のハウステンボス(長崎県佐世保市)が15年に開業した「変なホテル」が頭に浮かぶ人も多いだろう。変なホテルは恐竜が受付するといったエンターテインメント性も人気を博している。石黒教授は今回の研究では「人間と対話できる存在感を持った、低コストで汎用性のあるロボットを開発していきたい」と説明。「(サイバーと東急不動産の)3者で最初の実現例を作りたい」と意気込んでいた。

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