2019年4月23日(火)

日米首脳、非核化へ「最大限圧力」維持 対北朝鮮

2018/4/18 9:50
保存
共有
印刷
その他

【パームビーチ=島田学】安倍晋三首相は17日午後(日本時間18日未明)、米フロリダ州でトランプ米大統領と会談した。「北朝鮮の完全かつ検証可能で不可逆的な方法での核・ミサイルの廃棄」を目指す方針を確認し、非核化実現へ「最大限の圧力」を維持することで一致した。トランプ氏は首相の求めに応じ、米朝首脳会談で日本人拉致問題を提起することを明言した。

約2時間の会談のうち、前半の約55分は両首脳が通訳を交えて2人だけで話し合った。首相は「ドナルドと2人きりで北朝鮮問題と経済について相当深い話をできた。非常に重要な点で認識を一致できた」と語った。

両首脳の会談は昨年11月以来で6回目。出席者を絞った初日の会談は、大半を北朝鮮情勢に関する話し合いに割いた。18日も会談し、通商問題などを協議する。

両首脳は、北朝鮮の非核化実現など日米両国の北朝鮮対応を巡る方針を擦り合わせた。首相は北朝鮮が対話姿勢に転じたことについて、軍事力を背景に「米国が圧倒的なレベルの圧力をかけた成果だ」とトランプ氏の姿勢を評価した。米朝首脳会談が「歴史的な会談になることを期待する」とも述べた。

首相は日朝間の懸案である拉致問題について米朝首脳会談で提起するよう求めた。日本側の説明によると、トランプ氏は「日本のために最善となるようベストを尽くす」と応じた。

トランプ氏は会談で、北朝鮮対応で「日米は固く結束している。意見は完全に一致している」と述べた。米朝首脳会談を6月初旬にも開くとの見通しを示したうえで「それがうまくいかなければ強い姿勢で臨む」と北朝鮮をけん制した。

会談では、米国によるシリアのアサド政権への軍事行動を踏まえた中東情勢についても意見交換した。首相は「化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないとの米英仏の決意を支持する」と伝えた。

日本側はトランプ氏との会談にあたり、27日に予定する南北首脳会談やその後の米朝首脳会談を前に、日米主導による北朝鮮対応の土台づくりを狙った。

背景には、トランプ氏の北朝鮮への対処方針がなお不透明なことへの懸念がある。トランプ政権内では外交・安全保障分野の高官が代わったばかり。トランプ氏と親しい関係を築いてきた首相自ら、トランプ氏に北朝鮮の非核化を巡る過去の失敗などを例に挙げ、日米が連携して対処する重要性を訴える機会とした。

首相がトランプ氏との連携を重視するのは、北朝鮮を巡る国際情勢が急展開するなかで、日本が置き去りにされないためでもある。

日本は北朝鮮との関係改善には拉致問題の解決が不可欠との立場で、自ら積極的には動きづらい状況だ。そのなかで日本も関係国として影響力を保つには、米国との連携が欠かせない。同行筋は初日の会談について「これまで以上に親密な雰囲気の下で会談ができた」と手応えを語った。

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報