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中国人民銀、預金準備率1ポイント下げ

中小銀行の資金繰り支援か

【北京=原田逸策】中国人民銀行(中央銀行)は17日、市中銀行から強制的に預かる預金の比率である預金準備率を1ポイント下げると発表した。25日から実施する。準備率下げで浮いた預金は人民銀による市中銀行向け貸し出しの返済に大半をあてることを義務づける。金融監督の強化で苦しくなった一部の中小銀行の資金繰りを支援する狙いがあるとみられる。

預金準備率下げは2016年3月以来となる。大手金融機関の標準的な準備率は17%から16%に下がる。対象は大手商業銀行、株式制商業銀行、都市商業銀行、農村金融機関、外資銀行。

中国で準備率下げは通常ならば金融緩和を意味するが、人民銀は発表文のタイトルに「穏健中立な金融政策は変わらない」とわざわざ書いた。

準備率下げで自由になる1兆3千億元(約22兆円)の預金のうち、9千億元は即座に人民銀の市中銀行向け貸し出しの返済に回すことを義務づけたからだ。返済期限前の貸し出しも返済対象にした。残りの4千億元は中小企業に貸すよう求めた。人民銀は日々の金融調節の手段として市中銀行に1年以下の融資をしている。

一部の中小銀行は預金に市場や大手銀行から調達したお金を上乗せし、レバレッジをかけて債券などを買って高収益を上げてきた。当局はこうした高リスクの取引を抑え込もうと市場金利を上げたほか、大手銀からの調達を難しくした。

市場では一部の中小銀の資金繰りが厳しいとの観測があり、今回の準備率下げは実質的にこうした銀行の資金繰り支援を狙った可能性がある。

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