2018年7月18日(水)

UR、千葉市の老朽団地を改修 子育て仕様に

2018/4/17 22:00
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 都市再生機構(UR)は千葉県内の老朽団地の一部を子育て世帯向けに改修する。家事をしながら子供を見守れる対面型キッチンを設けたり、ベビーカーの出入りがしやすいよう玄関を広くしたりする。千葉幸町団地(千葉市)で4月に導入し、他の団地への拡大を検討する。居住者の高齢化が進む団地に若い世代を呼び込む狙いだ。

家事をしながら子供の行動を見守れる(千葉幸町団地の子育て世帯向け住宅)

 千葉幸町団地は1969年に入居が始まり、現在は5階建ての中層棟を中心に約4300戸が集まる。URによると、1989年以降に建てられた比較的新しい団地で子育て世帯向けのリノベーション住宅を設けた事例はあるが「昭和期の団地では全国でも初めて」(東日本賃貸住宅本部)という。

 「子育て向けプラン」と銘打ち、第1弾として団地内に2戸のリノベーション住宅を設けた。従来は2つの和室を備えた2DKだったが、改修後は1DKに間取りを見直した。ダイニングキッチンを9.4畳分と2倍に広げ、中央部に対面型キッチンを配置。キッチンで料理や洗い物をしながら子供の様子を見守れるようにした。

 玄関も子育て世帯に配慮する構造を取り入れた。ベビーカーを屋内で保管できるよう、土間部分を広めに確保。同プランが入る住居棟にはエレベーターを後付けで設置し、ベビーカーでの外出しやすさを改善した。

 住居の面積は40平方メートルで賃料は月額5万2000~5万3000円台。入居対象者は18歳未満の子供(妊娠中含む)を持つ世帯で「乳幼児のいる家族を主な利用者として想定している」(同)。19日から5月19日まで先着順で入居者を募る。幸町団地にはエレベーターを後付けした住居棟が3棟(全64戸)あり、段階的に子育て世帯向け住宅への改修を進める。

 URは幸町団地の利用状況を踏まえて、花見川団地(千葉市)や高洲第一団地(同)、高津団地(八千代市)でも同様の子育て世帯向け改修を検討する方針だ。

 高度経済成長期に県内で整備されたURの大規模団地は施設の老朽化だけでなく、住民の高齢化も進んでいる。URは子育て世帯が使いやすい住宅を整備することで、高齢者と若い世代が交流するコミュニティーづくりにつながる効果も期待している。

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