2019年8月18日(日)

自分の墓を事前に市に登録 横須賀 終活支援で

2018/4/17 22:00
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横須賀市は17日、人生の最期に向けて自ら準備する「終活」を支援するため、市民が自分の墓の所在地などを市に事前登録する事業を5月1日から始めると発表した。本人の死亡後、市が病院や警察などからの照会に応じて登録内容を代わりに開示する。高齢者の一人暮らしが増えるなか、死後に身元や引き取り先が分からない事態を減らす狙いだ。

やむを得ず無縁納骨堂に納骨するケースが増えている(横須賀市内の旧浦賀無縁納骨堂)

「終活情報登録伝達事業」(通称=わたしの終活登録)を始める。自分が入る予定の墓のほか、遺言書の保管場所、葬儀や遺品整理の生前契約先など10項目を登録できる。本籍は必須だが、ほかは希望する項目のみ記入してもらう。自由記述欄も設ける。

希望する市民は誰でも登録できる。費用は無料。認知症など特別な事情がある場合は親族や後見人、知人などが代理で登録できる。個人情報の漏洩を防ぐため、登録内容は書面のみで保管する。保存期間は基本的に死後33年間だが、個別に必要に応じて延長する。

登録した内容は本人の死亡後、医療機関や警察、消防などの照会があった際に開示する。本人があらかじめ開示先の人を指定することもでき、遺言書の保管先は指定者にのみ知らせる。墓の所在地は納骨や墓参りを希望するすべての人に伝える。

高齢者の単身世帯が増え、誰にもみとられず亡くなる「孤独死」が各地で増えている。横須賀市でも納骨する墓の所在地が分からない事例が毎年、数十件発生しており、遺骨を無縁納骨堂に納めるケースが多くなっているという。

上地克明市長は「本人の死後の希望をかなえていきたい」と話す。最大で年間100件程度の登録を見込む。

横須賀市は身寄りのない単身世帯に葬儀や納骨などの計画を作成する「エンディングプラン・サポート事業」を2015年から始めた。年間100件超の相談を受けるなかで、今回の取り組みに一定の需要があると判断した。

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