2019年6月25日(火)

アベマTV藤田社長、次の一手は? ぶれない先行投資

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2018/4/18 6:30
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1998年3月18日の設立から20周年を迎えたサイバーエージェント。今や社員の数は4500人になり、来春には新社屋「アベマタワーズ」(東京・渋谷)に移転する。藤田晋社長は本社ビルの名称にするほどインターネットテレビ「アベマTV」に入れ込み、運営会社の社長も兼務する。だが、現状は年間200億円の赤字。プロ顔負けの雀士としても知られる藤田社長に戦略を聞いた。

サイバーエージェントの藤田社長は「会社でも家でもアベマTVを見ている」と語る

サイバーエージェントの藤田社長は「会社でも家でもアベマTVを見ている」と語る

――会社設立から20周年を迎えました。

「今もアベマに挑戦しているまっただ中だ。感慨も何もない。ただ、このネット業界は立ち止まったらあっというまに過去の会社になってしまう。最前線にいる会社で居続けられているのはよいことだ」

「今後もネットの市場は伸び続けるだろう。伸びない分野に早めに見切りを付けて、伸びるところに経営資源を集中させていく。それの繰り返しだ」

――伸びるか伸びないかの判断基準は何でしょうか。

「これは1つしかない。自分の『ユーザー感覚』だ。自分が使って『これはいけるな』というもの以外は、大体間違い。この業界を見通せる人なんていないので、人から聞いた話なんてあてにしたらダメだ」

「例えば、我々はスマートフォン(スマホ)というデバイスで成長したが、スマホが出てくるなんて予言できた人はいなかった。それほどまでに変化が読みづらい業界なので、使ってみたときの自分の感覚に頼るしかない」

――アベマも同じでしょうか。

「私は誰よりもアベマを見ていると思う。今は会社でも家でも毎日夢中になって見ているので、何とかなると思っている。敗北の時は、自分や社員が(おもしろくないのに)無理やり使うようになった時だろう」

――アベマの番組は定期的に話題になります。

「アベマらしさが出る番組作りが重要だ。元スマップの3人による72時間生放送など、地上波ではやりにくい企画にもチャレンジしている。すると、アベマで自由な番組を作りたいという優秀なクリエーターが集まってくれる」

「新たに始めた大相撲の中継でも(必殺技の名前を独自に命名するなど)若者を獲得するために、NHKと差異化している。17年9月にプロレス団体DDTを買収したが、今後、アベマのコンテンツと相乗効果が見込めそうな分野を中心にM&Aも強化していく」

「視聴習慣を付けるという意味ではニュース番組も重要だ。4月から午前7時に独自ニュースも始めた。朝、昼、晩と全ての時間帯を独自番組で網羅できるようになった。恋愛リアリティーショーの人気も高い。3月で終わったクールだけで4番組を放送した。次のクールも6番組流す計画だ。若者は草食と言われるが、全くそんなことはなかったということ。若者の頭の中は恋愛でいっぱいだ」

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