2018年4月22日(日)

全国学力テスト、3年ぶりの理科は実験や観察多く

社会
2018/4/17 18:18
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 全国の小中学校で17日、小6と中3を対象にした全国学力・学習状況調査(全国学力テスト、学テ)があった。3年ぶりに実施された理科では実験や観察の場面を多く設け、次期学習指導要領で重視する「問題解決の姿勢」が育っているかをみた。他の子供の意見を踏まえて実験の結果を予想させるなど、新しい傾向の問題も出た。結果は7月下旬に公表する。

都内の中学校で実施された全国学力テスト(17日)

 児童・生徒計約213万人が参加。国語と算数・数学は知識を問うA問題と、応用力を測るB問題に分けて出題した。

 3年に1度実施する理科の問題では、身近なテーマを扱い実験や観察の場面を設定したものが目立った。

 小学校ではモーターに乾電池をつなぎ、電気が流れる方向について考えさせる問題が出た。スイッチを入れた時、電気がどの向きに流れるかを4人の児童が予想。うち1人の意見が正しければ、電気の流れ方を示す検流計の針はどう動くかを考えさせた。

 ただ、その児童の予想は誤りで、針は予想と異なる動きをした。この結果をみて、考え方を修正できるかも問うた。

 別の問題では、メダカの水槽の水温を下げるために扇風機を作る場面を設定。気温のデータをもとに、1日のうち一定の時刻だけ扇風機を回すために太陽光電池をどう設置すればよいか尋ねた。20年度に全面実施する新学習指導要領で新たに盛り込まれた「目標を設定し、計測して制御する」力を問う問題だ。

 算数Aでも、新指導要領で加わる「折れ線グラフの理解」を問う問題が出た。

 一方、過去の学テで平均正答率が70%を下回り、課題があった分野の問題も3教科で計64問出され、全178問のうち36%を占めた。

 例えば、中学数学Aでは生徒の靴のサイズのデータを用いて「最頻値」や「中央値」を理解しているか問うた。15年度の同様の問題で、正答率が46%にとどまったため改めて出題した。

 国語では、慣用句「心を打たれる」の意味とそれを含む適切な文章を考えさせる問題を、小学校と中学校で共通して出した。小中で同じ問題を出すのは初めて。

 文科省は「慣用句の理解は小中とも長年の課題。小中の正答率などを比較し、どこでつまずきが出やすいのか分析したい」としている。

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