奈良県立橿原考古学研究所付属博物館(同県橿原市)が改修工事のため、今年12月から休館することが博物館への取材で分かった。休館期間は1年半から2年としている。博物館によると、1980年に建てられた施設の空調設備が老朽化し、展示品の保存環境を改善するために改修する。
同館は16日、藤ノ木古墳(同県斑鳩町、6世紀後半)から出土した国宝の金銅製品などを展示しているケースから、金属をさびさせる有機酸ガスが検出されていたことを明らかにした。ケースに使われている合板や接着剤などが原因とみられている。
豊岡卓之館長は「新しい空調設備を整えて温湿度変化を抑えることで対応する」と話した。〔共同〕