2018年7月23日(月)

宗派を超えて「坊主道」 時代に合った寺模索

2018/4/17 11:11
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 檀家の減少に危機感を強めた山梨県の若手僧侶12人が、宗派を超えてグループ「坊主道」を結成し、時代の変化に合わせた新しい寺の姿を模索している。代表で同県中央市の日蓮宗妙性寺住職、近藤玄純さん(42)は「『利他』という仏の精神を生かし、寺の役割を考えたい」と意気込む。

グループ「坊主道」が企画した「寺GO飯」で、チキンライスとスクランブルエッグを食べる子供たち(3月、山梨県甲斐市)=共同

 メンバーは30~40代で、宗派は真言宗、浄土宗、臨済宗、曹洞宗などさまざま。月1回の定例会でメンバーの寺を巡り、宗派で異なる法要を学んだ後、活動方針を話し合う。近藤さんは「他宗派の教義は勉強になるし、自らの宗派の教えを再確認するきっかけにもなる」と話す。

 檀家の減少は、供養・埋葬の多様化や家族構成の変化が背景にあり、「今後は規模の大きい観光寺院でなければ生き残れない」と近藤さん。連携して存続の道を探ろうと、旧知の僧侶らに呼び掛け、2016年10月にグループを結成した。

 昨年12月には、ホームページ「お寺のじかん」を開設し、メンバーが交代で仏教にまつわる豆知識やイベント情報を掲載。寺を「縁」の再生の場にしたいと企画した「寺GO飯」を月1回、同県甲斐市の浄土宗功徳院で開き、親子や僧侶、ボランティアの大学生が大勢で食卓を囲む。

 3月中旬の放課後、近くの小学校や保育園から子供たちが集まり、読経や座禅を体験。姿勢を正して「いただきます」と大きな声であいさつし合掌した後、チキンライスとスクランブルエッグを食べながら、メンバーの僧侶と談笑した。

 近藤さんは「お寺はかつて『寺子屋』など、時代の変遷の中で役割が変化してきた。より身近な存在として、地域社会に貢献していきたい」と話している。〔共同〕

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