2018年12月13日(木)

千葉県信用保証協、保証債務残高が1兆円割れ

2018/4/16 22:00
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千葉県信用保証協会が保証を付けた2017年度末の保証債務残高が9682億円で、10年ぶりに1兆円の大台を割り込んだことがわかった。息の長い景気回復で倒産が減り、資金調達環境も改善しているためだ。中小・零細企業の資金繰りを支える役割が小さくなる中、同協会は海外展開や事業承継向けの保証を充実させる計画だ。

信用保証制度は中小企業が融資を受ける際に保証料を支払い、返済できなくなった場合に肩代わりしてもらう仕組み。

同協会によると、17年度に融資弁済を肩代わりした代位弁済額は16年度比で14%減の156億円。ピーク時の01年度の約505億円から大幅に減少している。17年度に新たに保証承諾した件数は4%減の3万4900件で、保証承諾額も1%減の4777億円にとどまった。

保証承諾件数の減少の背景には、低金利下で保証料に割高感があることも背景にある。世界的な貿易停滞リスクなど、地方景気の不安要素はあるものの、同協会は「当面は信用保証の利用は低水準が続く」とみている。

信用保証制度を巡っては、4月に不況業種向けの保証割合が引き下げられるなどの制度改正が行われた。

同協会も「首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の整備などで県内経済は堅調に推移すると予想されるが、中小企業・小規模事業者を取り巻く環境は依然厳しい」として、18年度から3年間の中期事業計画に今後の重点事業を盛り込んだ。

具体的には、保証審査業務を合理化・効率化させ、素早く審査結果を伝えられるようにする。創業を後押しする制度を充実させるほか、海外展開する企業向けの経営支援にも取り組む。事業承継に関連する支援メニューも強化する。

保証承諾件数や保証承諾額は引き続き低位で推移するとみて、20年度の保証承諾額を6%減の4500億円、同年度末の保証債務残高は11%減の8600億円と見積もった。

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