天童市が4000人の将棋大会、事業費はふるさと納税で
山形県天童市は10月、4000人の参加者が同時に対局する大規模な「世界一に挑戦!二千局盤来」を開く。2018年に市制施行60周年を迎えることを記念した将棋のイベント。事業費2000万円を、事前に決まった使途をふるさと納税で調達する「ガバメントクラウドファンディング」の仕組みを使い、6月30日まで寄付を募る。
同市は将棋の駒の生産が日本一。ふるさと納税では果物などの返礼品に加えて、名前を彫った将棋駒のストラップが人気となり、全国有数の寄付金を集めている。これまで寄付金の使途として「将棋のまちの振興」など6種類を設定していたが、市長への一任が最も多かった。総務省が使途を明確にするよう要請していることにも対応、イベントを使途に設定した。
「二千局盤来」は10月14日に開催する。4月21~22日にも毎年恒例の人間将棋を実施するが、新しいイベントの経費を寄付金で賄うとともに、大人数の参加者確保へ関心を高める。