2018年12月16日(日)

少ないデータでもAIが学習、富士通研が検出技術

AI
2018/4/16 21:12
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富士通の子会社、富士通研究所は16日、学習に使えるデータが少なくても、画像の中から目的の物体を精度よく探す人工知能(AI)を開発したと発表した。AIは学習に使うデータが多い方がよいとされるが、学習方法を工夫することで精度を高めた。医療診断などに使えるとみており、富士通のサービスとして2018年度中に事業化する。

開発したAIは深層学習を使っている。深層学習のAIに画像データを使って学習させるには、あらかじめ写っている物体と位置の情報も記したデータを大量に用意する必要がある。未処理のままの画像を読み込ませるだけでは、間違って学習してしまう。

富士通研はAIが作った間違った画像と元の画像を比較し、違いが小さくなるように学習するように改良した。こうした作業を繰り返すことでAIの精度が上がる。

腎臓の画像から毛細血管が塊のように集まった糸球体を検出できるかを試した。糸球体の位置を示したデータ50枚を学習させた後に、腎臓が写っているだけの画像450枚を使って学習させた。今回の技術を使ったAIの正答率は27%と従来のほぼ2倍になった。

こうした医療画像の場合、熟練者でないと見分けられないことが多く、学習に必要なデータを準備するのは負担だった。医療診断のほか、工場の生産ラインでの異物検出、インフラ設備の異常発見などに使えるとみている。

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