2018年10月23日(火)

グンゼと京大、人工皮膚を開発

科学&新技術
2018/4/16 20:00
保存
共有
印刷
その他

グンゼと京都大学は16日、糖尿病で生じる皮膚の潰瘍などの回復を早める人工皮膚を開発し、国の製造・販売承認を取得したと発表した。スポンジ状のコラーゲンにゼラチンを混ぜた製品で、皮膚の再生を促すたんぱく質と組み合わせて効果を高めた。従来より治りが2~3倍早いといい、グンゼは新製品を夏以降に順次発売する。

京大の鈴木茂彦名誉教授らと共同開発した。新製品はスポンジのコラーゲンにゼラチンを混ぜることで、皮膚の血管の再生を促すたんぱく質「bFGF」を蓄える機能を持たせた。傷に貼り付けると2週間かけてゆっくり分解しながらたんぱく質を放出する。

動物実験では細胞を用いる高価な方法と同等の効果を確認した。価格は1平方センチメートルあたり607円と数分の1~10分の1に抑えられる。

従来のコラーゲンの人工皮膚は、治りが遅い糖尿病患者では感染症になりやすく使いにくかった。新製品は治りが早いため糖尿病患者にも使いやすいという。京大などの治験では、糖尿病などで皮膚の傷が治らない17人のうち16人で傷が早く治る効果を確かめた。

京大によると新製品が適用できる糖尿病患者は概算で年間2万人に上る。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報