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興福寺・中金堂再建 高僧14人、貼り上げ完成

世界遺産の興福寺(奈良市)で再建が進む中金堂の内陣に、法相柱が姿を現しつつある。玄奘三蔵や玄昉(げんぼう)ら、興福寺の教義である法相宗ゆかりの高僧14人の絵を1本の円柱に貼り合わせるもので、5月25日の柱の完成を祝う開眼供養に向けて4月16日、貼り上げが完成した。

再建中の興福寺の中金堂で、法相柱に仕上げの筆を入れる畠中光享さん(右)(16日午前、奈良市)=山本博文撮影

高さ約10メートル、周囲約2.45メートルの柱を4階に分けて、それぞれ下から4人、3人、4人、3人ずつ人物画を配置。多川俊映・興福寺貫首は「興福寺が法相宗の寺であることを、ゆかりの祖師ばかり来歴に重ねて絵で示した象徴的な柱」という。

再建中の興福寺の中金堂で、法相柱に仕上げの筆を入れる畠中光享さん(右)(16日午前、奈良市)

内陣に並ぶ丹(に)塗りの柱のなかで、群青色の背景を持つこの法相柱だけが突出した存在感を放つ。絵を制作した日本画家の畠中光享さん(71)は「インド領ラダック地方で模写した壁画の背景色にあやかった」と語る。

中金堂は藤原氏の氏寺興福寺の中核施設。710年に創建されて7度焼失し、再建を繰り返してきた。今回は1717年の焼失以降、約300年ぶりの再建となる。10月には中金堂の落慶法要が営まれる予定。

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