本震2年、鎮魂願う 復旧途上の阿蘇地域 熊本地震

2018/4/16 10:56
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震度7を2度観測した熊本地震は16日、2度目の激震「本震」から2年を迎えた。多くの犠牲者が出た熊本県・阿蘇地域の現場では住民らが鎮魂を願った。道路や鉄道などインフラ復旧は途上にあり、住民流出への懸念も出ている。

熊本地震の「本震」から2年を迎えた熊本県益城町の木山仮設団地で、地震の発生時刻に手を合わせ黙とうする被災者ら(16日未明)=共同

本震は2016年4月16日午前1時25分に発生。建物倒壊などによる「直接死」は県内で計41人、うち南阿蘇村は土砂崩れもあり16人に上った。村中心部と熊本市方面を結ぶ国道325号の阿蘇大橋が土砂崩れで崩落し、熊本と大分を結ぶ国道57号とJR豊肥線の寸断が続いている。

一時孤立状態となった立野地区の新所集落では16日、土砂崩れで犠牲となった片島信夫さん(当時69)と、妻、利栄子さん(同61)の自宅跡を江藤俊雄区長(68)らが訪れ、黙とうした。別の集落で亡くなった高田一美さん(同62)の自宅跡でも15日に親族らが花を手向けた。

立野地区は昨年10月末に全360世帯880人を対象とした長期避難世帯の指定が解除されたが、土砂災害の危険があるとして転出する人も。江藤区長は「もう一度集落を元通りにするため、住民同士で話し合っていきたい」と語った。

本震の発生時刻に合わせて追悼する人も。東海大生が亡くなった南阿蘇村のアパート跡地前には、今年卒業したばかりの橋村さくらさん(23)が就職先の別の町から駆け付けた。2度の激震で震災関連死を含め43人が犠牲となった益城町の木山仮設団地には竹灯籠が並べられ、被災者らが手を合わせた。

16日は、震災関連死に20人が認定された阿蘇市の庁舎前で佐藤義興市長をはじめ職員約30人が黙とう。県が開催した復旧・復興本部会議でも幹部職員らが黙とうし、住まいの再建や阿蘇地域のインフラの復旧状況を確認。蒲島郁夫知事は「軒先・県外避難の人にも目配りしてほしい」と呼び掛けた。〔共同〕

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