2018年11月18日(日)

米朝会談への影響、韓国で見方交錯 米英仏シリア攻撃で

2018/4/15 18:19
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【ソウル=鈴木壮太郎】米国のシリアへの攻撃が6月初旬までに開催予定の米朝首脳会談に与える影響について、韓国では見方が交錯している。トランプ大統領の「有言実行」が金正恩(キム・ジョンウン)委員長への圧迫となり、非核化対話にはプラスになるとの指摘がある。一方で北朝鮮が抑止力としての核の役割を再確認し、非核化の意思が薄れるとの声もある。

「金正恩委員長への間接的な警告」。韓国の聯合ニュースは15日、こんな分析を伝えた。北朝鮮は米国との首脳会談で、非核化について話しあう意向を伝えている。ただ、非核化の方式をめぐっては北朝鮮が「段階的な非核化」を主張するのに対し、米国は「完全な核放棄が先決」との立場だ。

トランプ氏は非核化交渉が決裂した場合、軍事オプションの行使もちらつかせる。9日には北朝鮮・シリア政策で強硬派のボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が就任。韓国メディアはシリア攻撃を「ボルトンの作品」と報じている。

米国のシリア攻撃を目の当たりにした金正恩氏が、米朝首脳会談が決裂すればシリアの二の舞いになりかねないと危機感を強めれば、さらなる融和に向かわせる動機になるとの見立てだ。

逆の見方もある。多くの韓国メディアが「北朝鮮の同盟国であるシリアへの攻撃が米朝首脳会談を複雑にさせる」との米CNNの分析を引用した。核抑止力を失えばシリアのように外国からの攻撃にさらされやすくなり、北朝鮮が核の必要性を再び重視しかねない。

韓国大手紙の朝鮮日報(電子版)は14日付で「北朝鮮が今回のシリア攻撃をどう受け止めるかによって米朝首脳会談での非核化議論が変わってくる可能性がある」と報じた。

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