2018年12月15日(土)

シリア攻撃にボルトン氏の影 イランや北朝鮮を威嚇か

2018/4/15 12:34
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【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領によるシリアのアサド政権への軍事行動の決断に、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)の影響が指摘されている。国防総省にトランプ氏が訴えていた大規模攻撃への慎重意見がくすぶる中で、ボルトン氏はトランプ氏を強く励ましていたという。その強硬姿勢はイランや北朝鮮への威嚇効果もありそうだ。

13日夜、ホワイトハウスでシリア攻撃の決断を表明したトランプ氏のそばに2人の政権幹部の姿があった。1人はサンダース大統領報道官、もう1人がボルトン氏だった。

米メディアによると、9日に補佐官に就任したボルトン氏はアサド政権により強硬な対応をとるよう主張。前回2017年4月のシリア攻撃は十分な効果が得られなかったため、重要インフラなどを大規模に破壊する攻撃を支持したという。

マティス国防長官ら国防総省は、大規模攻撃はアサド政権を支援しているロシアを巻き込み、混乱を助長する可能性があると主張。結果的に今回の軍事行動は限定的な内容になった。

それでもボルトン氏の存在感は侮れない。対シリア政策をめぐり、アサド政権の後ろ盾であるロシアやイランへの対処を含む「より大きな戦略」が必要と主張する。「(解決策は)アサド政権の退陣ではない。テヘランの指導者の除去だ」。シリア内戦の事態打開に向けてこう語ったことがある。イランの体制転換はボルトン氏の持論だ。反米色の強いイランの政治体制が代われば、シリア情勢の転換につながる可能性があるからだ。

ボルトン氏は核・ミサイル開発を進める北朝鮮への先制攻撃も唱えている。こうした主張は同氏も関与する米朝首脳会談の調整が進む中で、北朝鮮が非核化に真剣に取り組むよう圧力をかける効果も見込める。

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