2018年4月27日(金)

福島・浜通りにエネルギー拠点続々

北海道・東北
2018/4/13 23:00
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 東京電力福島第1原子力発電所事故の被害が大きかった福島県浜通り地方で、エネルギー供給の拠点開発が進んでいる。13日には広野町、富岡町、南相馬市で、起工式や竣工式が相次いで開かれ、東日本大震災や原発事故からの本格復興に向けた取り組みをアピールした。

IGCC施設が建設される東京電力広野火力発電所の敷地(福島県広野町)

 三菱グループ3社と東京電力ホールディングス(HD)でつくる「広野IGCCパワー合同会社」は広野町の東京電力広野火力発電所で、石炭ガス化複合発電(IGCC)施設の起工式を実施。広野町の遠藤智町長は「日本一元気な町づくりを目指している。広野の復興、福島全体の復興に向け、新たな発電施設に期待したい」と話した。

 起工したのは、石炭をガスに変えて発電する最新鋭の施設で、従来の石炭火力発電に比べて二酸化炭素(CO2)の排出を抑えられるという。出力は約54万キロワットで、2021年9月の運転開始を予定している。

 同HDの小早川智明社長は式後、記者団に「福島の復興への責任を認識し、地元の声に応えられるよう取り組んでいきたい」と話した。

 同日は住民主導型による世界最大規模の太陽光発電施設や、住友商事による東北最大級のメガソーラー発電設備の竣工式も、それぞれ富岡町、南相馬市で開かれた。

 富岡町の発電施設は「富岡復興ソーラー高津戸・清水前太陽光発電所」で、出力は約3万3千キロワット。住民らでつくる一般社団法人が事業の中心を担う。東電や新電力に売電し、収益を復興支援事業にあてる。プロジェクトの担当者は「有志のほとんどがいまだ町外で避難生活を続けている。発電所の事業が復興の大きな力になると信じている」と語った。

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