2018年12月15日(土)

島津製作所 アルツハイマー病原因物質
血液検査の受託事業 9月までに開始

2018/4/13 18:39
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島津製作所の田中耕一シニアフェローは13日、同社が開発した血液からアルツハイマー病の原因物質を検出する分析について、受託事業を9月までに始める方針を明らかにした。同病の新薬開発を進める製薬企業や大学が薬の効き目を確かめるために利用することを見込む。患者などの血液を受け入れる体制を整える。

田中シニアフェローは国立長寿医療研究センターと協力して、ノーベル賞の受賞成果となった質量分析技術を駆使して分析手法を確立した。アルツハイマー病はアミロイドベータ(β)と呼ぶたんぱく質が発症する20年以上前から脳内にたまり始めることが知られている。今回の分析手法はこのアミロイドβ関連の物質を血液から採取し、90%程度の高精度で検出できる。陽電子放射断層撮影装置(PET)で脳内を調べる従来法に比べて容易に検査できる利点がある。

今年2月に開発した分析手法について発表したところ、国内外の製薬企業や大学などから問い合わせが相次いだ。このため分析を受託する事業の需要が見込まれるとして、体制の整備を検討していた。

65歳以上の認知症患者数は462万人(2012年)で、6~7割がアルツハイマー病が原因とみられる。同病の根本的な治療薬や予防薬はまだ開発されていない。原因物質の増減を簡単に分析できる技術はこれまでなく、新薬開発に大きな武器になることが期待されている。

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