2018年10月17日(水)

北京汽車、パナソニックとの提携拡大に意欲
中国企業、国際競争力向上へ 有力企業の経営者に聞く

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2018/4/14 6:30
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【北京=多部田俊輔】3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で2期目を本格始動させた習近平(シー・ジンピン)最高指導部。規模が大きいだけの「大国」から、米国に対峙できる「強国」を目指す決意を示した。中国企業も売上高だけでなく、国際競争力の向上を狙う。「強さ」とは何か。北京汽車集団の徐和誼董事長、珠海格力電器の董明珠董事長、海信集団(ハイセンス)の周厚健董事長に聞いた。

日系と新エネ連携 北京汽車集団

北京汽車集団の徐和誼董事長

北京汽車集団の徐和誼董事長

――新エネルギー車分野で成長戦略をどう描きますか。

「中国は世界の新エネ車市場をけん引している。新エネ車の製造と販売で世界最大となり、世界の新エネ車の保有台数の60%を占めている。中国経済のなかでも新エネ車が新興産業と経済全体を成長させる重要な役割を担っている」

「中国政府の後押しで3月初めに新エネ車の開発を推し進めるプラットフォーム『国家新エネルギー車技術イノベーションセンター』が立ち上がった。北京汽車、浙江吉利控股集団、比亜迪(BYD)といった完成車メーカーに加え、清華大学をはじめとする研究機関や電池大手なども加わった20社・団体以上の連係であり、非常に意義深い取り組みだ」

――日本企業などとどう連携していきますか。

「日本企業にはとても注目している。完成車分野だけでなく、電池など新エネルギー分野でも強い競争力を備えているからで、連携を加速したい。まずは誠心を込めて相手に信頼してもらうことが大切だ。日本企業とさらに深い提携を進めたいと伝えたい」

――パナソニックとの提携は拡大しますか。

「パナソニックとの提携はとても順調で、これからさらに加速させたい。具体的には話せないが、電池やスマートカーなどの領域で、一部はすでに会社も設立し、一部は現在話し合っている」

――海外戦略は。

「南アフリカに我々の海外拠点として最大規模の工場を建設している。2015年に習近平国家主席が契約に立ち会ったプロジェクトだ。あと数カ月で本格生産が始まる予定だ。南アフリカだけにとどまらず、アフリカ全体を対象にした布陣といえる」

「ただ、1カ所の工場だけでは全体の戦略には足りない。陸と海で欧州と結ぶ中国政府の広域経済圏構想『一帯一路』の地域に、さらに組み立て工場の建設を検討していきたい。すでに中東では拠点設置に向けて動いているし、中央アジアでも具体的な検討に入っており、20年までには決定したい」

 北京汽車集団 1958年設立の国有自動車大手。独ダイムラーや韓国・現代自動車と合弁を組み、最近は独自ブランドの新エネルギー車が伸びる。17年の販売台数は251万台で中国5位。売上高は約4700億元(約8兆円)。徐和誼董事長は57年生まれ。

〔日経産業新聞4月10日付〕

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