大阪城天守閣275万人が入館 17年度、3年連続最多
大阪市は12日、2017年度の大阪城天守閣の年間入館者数が275万4千人と3年連続で過去最高を更新した、と発表した。周辺での飲食・商業施設の充実やインバウンド(訪日外国人)の増加に後押しされ、16年度に比べ7.7%増と8年連続で増加。大阪市の推計人口(18年3月末時点で約271万人)を上回った。

大阪市の吉村洋文市長は12日の定例記者会見で「民活の導入による集客施設の整備などが大きく寄与している」と分析した。16年度はNHK大河ドラマ「真田丸」の放映効果で15年度比9.4%増の約255万人だった。「17年度は反動減を懸念していたが、真田丸効果もまだ続いている」(大阪城天守閣の担当者)という。
大阪城公園では15年から市による公募で選ばれた大和ハウス工業を中心とする民間の共同事業体が魅力向上に取り組む。17年はJR大阪城公園駅前にレストランやカフェなど約20店舗を集めた商業施設「ジョー・テラス・オオサカ」と、天守閣に近接する歴史的建造物を改装してレストランや土産物店などが入居する観光施設「ミライザ大阪城」が相次ぎ開業した。
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