2018年7月23日(月)

金・プラチナの地金販売量が4割増 1~3月、田中貴金属工業

2018/4/12 20:07
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 田中貴金属工業は12日、1~3月の資産用地金の販売実績を発表した。金、プラチナとも前年同期に比べ4割増えた。円高の進行で、金の国際価格に対し円建て価格の割安感が出た。工業用途も多いプラチナは米中摩擦による景気減速への懸念から価格が下がり、投資家の人気が集まった。

円高で金の国内価格に割安感が出た

 金の販売量は5998キログラム。特に2、3月は取引が増え、ともに2000キログラム以上を記録。2016年10月以来の高水準となった。

 トランプ米政権の相次ぐ幹部交代といった国際政治の混乱を背景に、金の国際価格は年初から1トロイオンス1300ドル台で推移している。国内価格は円高で下落し、3月中旬に1グラム4517円(税抜き)と年初来安値をつけた。株価の変動も大きく、相場が下がった局面で安全資産とされる金を購入する動きが増えた。

 プラチナの販売量は2406キログラムだった。米中両国の貿易摩擦が激化し世界景気の足かせになるとの懸念が台頭。触媒といった工業用途も多いプラチナの国際価格は軟調だった。

 3月には金との価格差が1グラム1210円と年初に比べ3%拡大した。「金に比べた割安感に着目した買いが全国的に増えた」(田中貴金属工業)

 4月以降は国際情勢を左右する大きなイベントが目立つ。米国が対イラン制裁を再開するかを判断する期限を5月に迎える。米朝首脳会談も予定され、シリア情勢も緊迫する。一段と地政学リスクが高まれば金の国際価格が上昇し、投資家の購入量が減少する可能性もある。

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