英、シリア攻撃で閣議 米仏と実行の可能性
【ロンドン=小滝麻理子】英国のメイ首相は12日、臨時閣議を開き、シリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑への対応の協議に入った。BBCはメイ氏が事前の議会承認を得ずに、米仏とともにシリアに対する軍事行動への参加を決める方向だと報じた。
メイ氏は11日までにトランプ米大統領やマクロン仏大統領と電話で協議した。英首相は軍事行動について議会の承認を義務付けられていないが、野党は事前の承認を求めて反発するのは必至。2013年に当時のキャメロン首相がシリアへの攻撃を検討した際には議会からの支持が得られず、断念した経緯がある。
これに関連し、フランスのマクロン大統領は12日、仏テレビTF1に出演し「シリアが化学兵器を使用した証拠がある」と強調した。米英などとともに軍事行動に踏み切るかどうかについては「最も効果的で適切な時期に判断する」との立場を示した。